野池105−釣行記−FishingTrip
野池情報−2008/05/31
気象・野池状況 |
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天候 |
曇りのち雨 |
最高気温 |
25℃ |
風 |
弱風 |
平均水温 |
23℃ |
水質 |
少濁 |
basstank釣行記−2008/05/31−14:00〜18:00
週末も仕事が続く。なんとか、激務から逃避し野池へやってきた。
到着したのは、午後2時過ぎ。初めてのフィールドとなる、中規模野池である。
ここは、噂でもよく耳にする大人気フィールド。辺りを見渡すと、数人の陸っぱりバサー達が確認できる。
プレッシャーは高そうだが、やってやる…。状況が困難なほど、燃えてくるものである。
出航前、先行者の一人へ声を掛ける。
「こんにちは、釣れますか?」
「まあまあですね、大きいの出ましたよ。45cmUP」「大きいですね!」「あと、30cm後半がパラパラと…」
「すごいっすね!それにしてもウィードが濃いですね、リグは何ですか?」「ノーシンカーですね、岸際が良いです」「そうですか…、状況はまずまずのようですね」「そうですね」
「とりあえず、頑張ってみます!」「頑張ってください!」
午後2時半、出航を急ぐ。
激励を頂いたところで、フィールドを見回してみる。…やっかいなウィードだな…。
水草群が水底から2m以上の長さの茎を持ち、水面へ現れている。水質のせいか…。魚影は濃いようだが、果たして釣果は期待できるだろうか。
水温は22度を超えている。ということは、ポストシーズンはとうに過ぎ去っているだろう。
時間帯は早いが、雲行きが少し怪しい。
気圧が下がっているのだろう。気のせいか、鳥達の飛ぶ高度も低く感じる。
さて…撃ち始めのサーチベイトとして、選択するのは…。
ペンシルベイト。自作ルアーである。
ここでは、濁りのある水質に合わせ、タイガーチャート系を選ぶ。
体高も身幅もある、アピール度の高いペンシルベイトである。ワンポイントとして、おしりの部分に「ラメ入りの赤」を入れたカラーデザインである。
水草が濃く、釣り難いが…なんとか、自作ペンシルの門出を祝いたい。
よしっ、さあ出て来い!
水面の水草を縫うように、ドッグウォークさせていく。
この野池は、全体に満遍なくウィードが確認できる。
本当なら、綺麗なクリアなフィールドで、思いっきりジグザグに泳がせてやりたいのだが…。
なかなか難しいが、トリプルフックがウィードに獲られない様、ロッドの角度を変えながら、アクションさせていく。
…ふぅ。
時折、フックについてくる水草に苛立ちを感じながら、それでもペンシルベイトを放っていく。
落とすのは、できるだけオーバーハングの中。
移動距離を少なくしつつ、水面を舐めるように大きな首振りを入れていく。
…いい動き。とても出そうな雰囲気だが。
…ダメか。
やはり、表層は難しいのか?それとも、水中に沈むウィードの隙間を泳がすようなルアーを選択すべきか?
…。
『バシャ!!』
本日の釣りを組み立てていた矢先、ウィードを霞めながらドッグウォークさせていた時だった…。
トップでの激しいバイト!すぐにロッドを立て、重みを確認する…よっし!!のった!!
異常を察知したバスは、激しく水面を割り、暴れる。
その横暴を観察しながら、落ち着いてサイズを確認する。…おぉ、ナイスサイズ!
だが、ほとんど抵抗を許さない。強引にリールを巻き、暴れるバスを寄せる。
40cmUP!!
やったっ!!…自作ペンシルの出来に少々の不安があったものの、その潜在能力にさっそく満足する。
両フックの掛かり具合も完璧である。
フィールドの状況は、プレッシャーが低いとは決して言えないものである。それは、釣り人の多さからも納得できる。
ただ、この水の適度な濁りが、バスの高反応を助けていることもあるのかもしれない。
人の集まるフィールドには、必ず理由がある。いきなりのトップでの一本が、このフィールドの人気を裏付けている気がする。
魚影は濃い…。
まだまだ、トップで出そうである。引き続き、ペンシルベイトを撃って行くことにした。
…んー、無理があるか。ストレスも感じる。
この状況で、ペンシルをウィードの隙間を縫わすには、かなりの技術がいる。先ほどと同じパターンでバスを狙うが、反応はない。
よっし!…思い切って、楽しい釣りをしていこう!
ペンシルでの二本目を諦め、ここで選択するのは…。
フロッグゲーム!
夏のリリーパットゲーム…とまではいかないが、出そうな雰囲気ではある。
セットするロッドはヘビー、ラインは太目のPEライン…が欲しいのだが、あいにくまだ夏の準備をしていない。とりあえず、ナイロンラインで代用する。
…フロッグを、ブッシュや葦周りへ撃ちこみ、ロングポーズ。手足のスカートがゆっくりとゆらめく程度に、ラインへテンションを与えていく。
それにしても…楽しい。
『ボンッ!!』
おっ、早速出たっ!!
…が、フッキングまで至らない。残念。でも楽しい!
そして、何とか難を逃れたカエルが、再び水面を暢気に泳ぎだす。
予想通りの高反応…しばらくフロッグで、水中のバスを誘ってみることにした。
『ちゃぷちゃぷ』
フロッグの楽しさ、再確認である。さらに、操る楽しさの他に、最強の障害物回避性能も備えている。これからの季節、活躍必死のルアーであろう。
と、回収間際のフロッグの真下に、何やら巨大な縞模様を備える魚影が…。
うおっ、超〜でかっ!!
80cmは軽く超えていそうな雷魚がチェイスしてきたのである。
だが、私の存在に気づいたのか、すぐに身を翻し水草の隙間へ消えていった。
ふぅ、でか過ぎだろ…。一瞬の内に冷や汗が出てきた。
大物は大歓迎だが、今回は対象魚が違う。急いで、フロッグをタックルケースへ非難させる。
続いての選択は…カットテールをセットしたノーシンカーリグ。
フィードの濃いこの状況で、そのノーシンカーリグをキャストするのはベイトタックルである。
ミディアムのロッドで、ライン10lbという構成。少々キャストし辛いが、安心してやり取りを楽しみたいが故の結果である。
基本アクションは、中層をフォール&スイミングというもの。ゆっくりとしたリトリーブ速度で寄せてくるようにする。
そして、その選択が大当たりとなる。
それは、ギルのアタリと思われる細かい引っ張りを感じていた時だった。
突然、引っ手繰るような強烈なアタリへと変貌する。
バスだっ!!
ミディアムのロッドが美しく弧を描きながら、大きく喰い込んで行く。
そして、ウィードに邪魔されながらも、徐々にバスとの距離を縮めていく。
シングルフックの安心感もあり、やり取りは落ち着いて対処することができた。
一本目と同サイズ。40cmジャストといったところか。
いいバスである。…ここまでで2本だが、このサイズ、コンディションが アベレージということだろう。
…どうやらここは、いいバスと出会える、スレ知らずの最高のフィールドのようだ。
引き続き、ポイントを移動しながら同じくノーシンカーリグを放っていく。
ロケーションは最高なのだが、どうしてもウィードが付いてくる。
本当に楽しめているのか…使用できるルアーが限定され、釣り方にも制限が課される。どのフィールドでもそうだが、釣り方が限定されることは素直に喜べないことが多い。
しかし、しばらくすると、その念を払拭させるようなラッシュが押し寄せることになる…。
ノーシンカーリグのアクションは、相変わらずスロースイミング&フォールというもの。そのアクションが、完全にハマったのだ。
またまた、40cm同サイズ。本当に反応が良い。
ノーシンカーリグの使用は、本当に久しぶりだが、その威力を再度知ることとなりそうである。
仄かに、入れ喰いの匂いがしてきた。
そして、予想通り、自由を得たカットテールは、次々と良型ブラックバスの餌食となっていった。
まさに入れ喰いである。しかも、ヒットするサイズはどれも40cmUPというもの。
キャストして、水深2mの中層までフォール。その後は、スローリトリーブさせ、時折ポーズ&フォールを入れるだけ。
おもしろいように、良型バスが喰らいついてくる。
キャストするポイントは、一応カバー周りである。
しかし、この反応の良さを見る限り、どこにキャストしてもヒットしそうである。
このような釣りをするのは、高校生ぶりだろうか…まだ、このような楽園があったとは。
あともう少し言えば…贅沢を言うつもりはない。
決して満足していない訳ではないのだが…。
「サイズがもう少し上がってほしい…」
正直な思いである。
このフィールドには、多くの50cmUPも潜むと言う。今回、そのサイズも混じるようなことが起きれば、それこそバス釣りの究極である。
しかし、そこまでのいい思いはさせてくれないか…。
そして、ノーシンカーリグの操作に夢中になったまま、強い欲望が出始めた頃…。
西の空に、ドス黒い雨雲を確認する。
できれば、もう少しこのフィールドを巡りたいのだが…。
直後、豪雨に襲われることとなる。そして、ここでタイムアップ。
釣行後半、怒涛の40cm連発。
野池バス釣りの楽園は、まだまだ存在しているようである。
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バス& 野池画像−野池105−photo gallary
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