野池104−釣行記−FishingTrip
野池情報−2008/05/25
気象・野池状況 |
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天候 |
曇り時々雨 |
最高気温 |
25℃ |
風 |
弱風 |
平均水温 |
21℃ |
水質 |
少濁 |
basstank釣行記−2008/05/25−15:00〜18:00
午前中の仕事を終え、向かったのは大規模野池。訪れるのは久しぶりとなるフィールドである。
天候は曇り、時々小雨。気温25℃。
決してマッディなフィールドではないのだが…昨日からの雨のせいだろう、濁りが少し入っている。
ここは、いつも陸っぱりの方やボートの方がバス釣りを楽しんでいる人気フィールドである。
この日は、あいにくの天候のせいだろうか、釣り人も疎らである。 バスへのプレッシャーは低そうだが、果たして釣果は…。
私も、少ない釣行時間を前に、テンションが上がりきらない。急いで準備をするが、小雨が髪を触る。
さて、まず手始めに撃っていくルアーは、新作、自作クランクベイト。 潜行深度は5cm…スーパーハイピッチのサーフェイスクランクである。
水温21℃、トップで自作クランクの門出を祝ってもらいたいが…。
そして、ルアーを結び、撃ち始める頃には、雨は完全に上がっていた。
周囲には、ボイルも確認できる。 雨上がり…魚の活性は高いと信じ、表層を手早く探っていく。
このフィールドには、大きなワンドが5つあり、それぞれ流れ込みが絡む変化に富んだシチュエーションである。
それらのエリアは後に取っておくことにして…まず撃っていくのは整備護岸沿い。
ネストから離れた野池の子守オスバスは、コンクリート建築物付近にも多く潜む傾向がある。
つまり、これからは、極めて夏に近い釣り方へシフトしていくことになる。
水中に沈むコンクリートストラクチャー、護岸の駆け上がりなど、これらの景色では、ペンシルベイトでも投げたくなるのだが…。
水面の水を、大きく激しく錯乱していた自作クランクベイトには、一向に反応がない。…ここで、ルアーチェンジ。
早めに、手堅く一本獲っておきたい。1/2ozのラバージグを選択する。
セットするトレーラーは、フルサイズの5.5インチ。
攻める水深を落とすため。巨大なバスの上顎から、「ゴリッ」とフックを外す、あの感覚を味わいたいための選択である。
コンクリートの岸壁が形成する直角なブレイク、そして、自然底との境界線。
怪しいと思われるポイントへ、ジグを跳ね上げていく。
と…間も無くアタリが!
それは、2,3度目のフォール中、ジグが着底する寸前だった。
『ゴンッ』という明確なバイトに、思いっきりロッドを立てる。…最高に楽しい瞬間である。
元気の良いファイトの後、現れてくれたのは30cm後半のブラックバス。 この野池のアベレージサイズである。
かなり巨大な甲殻類をも、餌にしてしまおうというバス。このサイズのバスが、あのトレーラーにヒットするということは…とうとう、ハイシーズンへの突入か。とても嬉しい出来事である。
それにしても、綺麗なアタリだった。バスのサイズのせいでもあるが、あれだけはっきりとしたアタリは久しぶりである。
そして、その直後のアワセから伝わる重量感。ラバージグの今シーズンの活躍を、約束してくれるものだった。
…同じエリアに、まだまだバスは潜んでいそうである。
岸と平行に、岸から2mほど離れた直角ブレイクラインに沿わしてアクションさせていく。
丁寧にリフト&フォール。そのテンポは、速めである。
…『ゴンゴンッ』
これまた、フォール中の元気の良いアタリである。…が、アタリの様子からサイズが期待できないことを悟る。
ジグを撃っている際、サイズのあるバスの場合、ジグをパクッと丸飲みにする。したがって、アタリの出方としては、重く鈍いものが多い。逆に、サイズがないバスの場合、ジグを突くように咥えるため、ロッドをはっきりと叩くようなアタリとなる。
どのルアーでも似た現象が現れるが、ラバージグはその傾向が最も明確に出る。
よっし、サイズアップ!
しかし、お腹の様子は…ガリガリである。ある程度、体高のあるバスだと確認できるが、そのお腹の減り具合には同情する。
私のお肉を少しプレゼントしたいが…。
今日は、よほど活性が高いのだろう。フルサイズの底リグに、反応が途絶えない。
立て続けの2本に、早速満足する。…今日はいい日になりそうである。
…続いて、ワンドエリアへ。
ここではビッグベイトを撃つ。そろそろ、ビッグベイトも自作での一本がほしい。
今日のバスの活性と相談する限り、出る可能性は大である。
基本アクションは、ただ巻きである。そして、リトリーブは速めを心がける。
これは、ルアーの正体をバスに見破られないようにするためという理由の他に、リアクション効果の増大を狙うという意図もある。
ビッグベイトに対し上手く口を使わせるには、食性に訴える釣り方だけでは難しい。倒木などの障害物へ当てながら、バイトのタイミングを与える…ビッグベイトでは、これが特に重要なテクニックとなる。
リトリーブの速い方が、食性、リアクション、ともに効果的に働く。
実際、バスが勢い良くチェイスするときも、思わずビッグベイトを突くときも、高速リトリーブ時の方が断然多い。逆に、スローリトリーブ時に、これらの反応があることは少ない。
…この、自作でかルアーでの一本を信じ、カバー奥へ撃ち込んで行く。
…
チェイスだっ!!
ビッグベイトを撃ち続け、2つ目のワンドに入ったときだった。
キャスト後、高速リトリーブを3mほどしたところ。カバーからは2mほど離れた位置だった。ふと、リトリーブを止めたところ…突然、背後から巨大なバスが現れたのだった。
タンクベイト003動画
(wmv形式:10秒 容量1.1MB)
ポーズさせているビッグベイトへ、なんとかバスの口を使わせようと、ゆっくりとしゃくったり、ヒラ打たせたりしてみる…。
しかし、その巨大なバスは、少しの興味を見せただけで、水中へと消えていってしまった。
しまった、悔しい。ルアーを止めずに、そのまま泳がせていれば…。
ビッグベイトを確認したバスは、人間からは確認できない位置からチェイスを開始し、ひたすら泳ぐ大きなルアーに、我慢できずバイトするのである。
動きを止めてしまっては、そのチャンスも失うことが多い。今回もそうであった。…非常に残念である。
続いて、隣接するワンドへ移動。
ここでも、キャストするルアーは、ビッグベイト。先ほどの大チャンス、再来となるか…。
反応はある。もう一度、必ず現れてくれるはずだ…。バイトを信じ、華麗に泳ぐビッグベイトをテンポ良く放っていく。
が…さすがに、疲れてきた。
決して諦めたわけではなかった。
ルアー回収寸前、ふぅっと一息つこうと、リトリーブ速度を緩め、そして、止める…
突然、バスがルアー直下へ現れる。
まるで、トップウォーター系ルアーを狙う雷魚のようだ。ルアーの周りをゆっくりと旋回しながら狙っている。
出ているラインは2mもない。私のすぐ足元。
呼吸を整え、ワンアクション加える。ラインの存在を悟られないよう、ラインアイの位置に注意しながら、シェイク。
…バスは、尾ビレの往復速度をゆっくりと加速させる。
喰い気を見せた!
と、高ぶった瞬間…
『ババシャッ!!』
バイトだっ!!…間髪入れずに、水中からブッコ抜く。
大きな魚体が宙を舞いながら露わになり、そして、足元へ飛び込んでくる。
暴れるバスを押さえながら、その勢いでフックの外れた口を、力強く掴む!
やりとりは一瞬だった。落ち着いて、その姿を確認すると…
でかっ!!…しかも、この大きなお腹と大きな口。50cmには少し足らないが、そのサイズを思わせる迫力である。
完全に回復したバスだろうか…。喰い気マンマンの一本であった。
そして、今年初、自作ビッグベイトでの一本。 この自作ビッグベイトを、本物のベイトだと判断してのバイトであったことが、何よりも嬉しい。…今年もようやくエンジンがかかってきた。
この状況を見る限り、ビッグベイトへの反応は非常に良いようだ…引き続き、同じルアーを放っていく。
濁りが強いが、魚影を確認できないほどではない。
30cmほどだろうか、見えバスも確認できる。ブルーギルも元気なようだ…。
一見、寂しい色の水面だが、その中は生命感で満ち溢れているようだ。 ビッグベイトもその一部に溶け込んでいる様子。
さて、自作ビッグベイトでもう一本!ほしいが…。
バスの潜んでいそうな、できるだけ水深のあるカバー下へビッグベイトを撃ち込んで行く。
さあ、来い!
と…規則正しく左右に振っていたロッド先端が、激しい振動を伴い出す。
バイトだっ!!
…が、重みが…ない?…これ、ビッグベイトだけの重みか?
いや、確かに魚の感触はある。
まさかっ。
…!!
ビッグベイトとほぼ同じサイズのバスがヒット。
…年に数回あるかないかの奇跡である。
その奇跡に困惑しながらも、3つ全て刺さったフックを抜いていく。…どう考えても食べれないだろ…威嚇したにしても勝てないだろ。
それでも、ビッグベイトでの2本キャッチに気を良くする。
…そして、このビッグベイトは、相当な戦力になることを確信することができた。サイズも期待できるサーチベイトとして、信頼の置ける一軍ルアーに当確である。
午後6時。これにてタイムアップ。
…自作ルアーの魅力を再確認できた今回の釣行。次回も、自作のルアーでバスを手にしたいものである。
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