野池103−釣行記−FishingTrip
野池情報−2008/05/18
気象・野池状況 |
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天候 |
快晴 |
最高気温 |
25℃ |
風 |
弱風 |
平均水温 |
19℃ |
水質 |
良 |
basstank釣行記−2008/05/18−11:00〜14:30
本日、向かったのは大規模野池。全周1kmほどの大人気フィールドである。
天候は快晴。気温25℃、水温19℃。水質クリア。
バスの状態はまだわからないが、フィールドの状況は最高である。
いつ来ても最高のロケーションが出迎えてくれる。私の中では、一番のお気に入りフィールドとなっている。
さて、水温を確認する限り、ポストシーズンだと思われるが…。そろそろ、回復バスが活発に行動していてもおかしくはない。
特にこのフィールドのバスは体格が抜群に良く、一年を通してグッドコンディションのバスを手にすることができる。
バスも景観も最高の場所なのである。
さて、まず手始めに撃っていくルアーは、ビッグベイト。
チェイスでも確認できれば心強いのだが…。とりあえず、カバーへ撃ち込み、高速リトリーブで探っていく。
昨日の釣り場(野池102)ももちろん楽しいフィールドだったが、やはり、クリアなフィールドでルアーを操ることの方が楽しい。
人間、どのような場面でもそうだが、楽しみを得たいのならば、その環境が最も大切なのだろう。いつまでも大切にしていきたい釣り場である。
とりあえず、ビッグベイトをカバーへ撃ち込み、手早く探っていく。
そして、野池の1/3ほど周ったころ。似たカバーが続くエリアを、ビッグベイトでサーチしていったが、反応がない。
んー、そんなに簡単ではないか。
もともと、このフィールド自体、非常に難易度の高いフィールドだと言われている。釣り人の姿も多く、季節を問わずハイプレッシャー化している場所なのである。
プラグでのキャッチは、バスの状況と余程マッチしない限り難しいだろう。
ブラックバスへ真剣勝負を挑む必要がある。
そして、選択するルアーは…3インチヤマセンコー。リグは、もちろんタンクリグである。
アフター回復後のバス対応として、リーダーをかなり短めに設定している。
これにより、アクションはより機敏になり、元気の良いベイトを演出できる。当然、底を探る釣りを中心とするが、スイミングさせてもおもしろい。
普通のダウンショットリグとタンクリグの最大の違いは、「シンカーの演出」の違いである。
通常、ダウンショットリグとは、底をとりつつ、底からある程度(15cm〜)離した位置でワームを操作するものである。つまり、ダウンショットリグの大きな目的は、底から一定距離離れた位置で、ワームをノーシンカー状態でアクションさせるというものである。
これにより、一点シェイキングや、深い水深でのノーシンカーワーミングが可能となる。また、中層スイミングというテクニックにおいても、そのアクションする水深が異なるだけで、ワームをいかに動かすかということに念頭が置かれ、シンカーへの注目度は少ない。
一方、タンクリグにおけるシンカーの位置づけは、「ブレード」、「アクション発生源」というものである。
私の場合、ワームのアクション状態よりも、シンカーをいかに動かすかということに集中する。シンカーは、ワームの動きの支点となり、時には、ワーム以上の動きを発する、大きな要、大きなアピール要素なのである。
リーダーを短くとれば、シンカーの動きの余波が強く伝わり、長くとればよりソフトに伝わる。
タンクリグのリーダーの長さの目安は、セットするワームの長さと同じ長さを基本とする。これは、その長さ以上のリーダーを取ってしまうと、シンカーの動きが、ワームまで上手く伝わらないためである。
シンカーを底につけ、ロッド先端からラインを通してワームまでの動きだけに集中するのではなく、全てシンカーを起点とすることがタンクリグの最大の特徴である。
つまり、単に底を取っていくだけの釣り方に限らず、スイミングさせても、表層引きしても、フォールさせても良い。シンカーのランダムな動きが、ブレードを連想させ、かつ、より複雑なアクションをワームへ伝導するのである。
ダウンショットでもない、スピナーベイトでもない、一つの進化系リグ。シンカーへの意識、そして、演出一つで、釣果は大きく異なる。
そして、間も無くタンクリグにて、バスを捕らえる…。
湖面を覆うような木々。根元直下は岩盤で構成され、足元5mほどまで落ち込んでいる。
誰もがその足を止める、いかにも「付いていそう」なポイントである。
そっと、サイドキャストでその木の根元へ落とす。
ベールは起こしたまま。人差し指でラインに触れながら、少しカーブ気味にフォールさせていく。
『グングンッ』
…バイトだっ!
着底を待たずして、バスがタンクリグを襲ったのである。…軽く巻きアワセを入れ、急いで戦いに備える。
直後に豪快な飛沫音を立て、ライズ。
…いいサイズ!ロッドから伝わってくる感触でも確認できる。
ラインはフロロ3lb。ドラグが勢い良く出て行くが、攻勢は譲らない。
魚影がハッキリと視認できるところまで、力で寄せる。そして、ハンドランディングする寸前、ふとあることに気付く。
…チェイスだ!!同サイズのバスが2、3匹、ファイト中のバスを追いかけてきたのである。…群れだったのか…。
多少驚いたが、嬉しい兆しである。
50cm!!やった!!
やはり、このフィールドのバスはきれいで体格も良い。
お腹の様子は…パンパンだが、柔らかい。
アフター回復後の立派な魚体であろう。もうすでにしっかりと脂肪を蓄えているようである。
さて、いきなりの強烈な一本に改めて驚く。
タンクリグの真骨頂。決して子バス、スレバス対象のライトリグではないことを証明できた。フォール中、人差し指でラインを触れるような微かな変化でも、タンクリグは魅力的な動きで落ちていく。その動きは、大きなサイズのバスでも魅了される。
今シーズンも、大変お世話になるだろうスーパーエースリグ。やはり、信頼感は抜群である。
…続いて、倒木エリアへ。
さらに水の様子が良くなったようだ。ここで、ワームカラーチェンジ。メロン系に変更する。
私の場合、緑色の入ったクリアな水質では、メロン系を用いることが多い。
そして、ガード付きのフックを選択することで、入り組んだ倒木エリアでも安心して投入することができる。
水中に沈んだ木の枝一本一本を舐めるように、リグを落としていく。
『グンッ』
完璧!バイトだ!!
ここでは、アワセ幅を大きくし、水中の枝から引き抜くように努める。
…が、ラインが軋む。しまったか…いや、抜けた!
その後は強烈ファイトへ変貌。これまた、いいサイズである。
40cmUP!!
それにしてもいい体格である。決してメタボではないが、がっしりとした胴回り。この体つきなら、あのファイトも納得である。
しかし、ここまでの釣果…今日のフィールドの状態は、相当良いようである。
バスフィッシングのいいシーズンになってきた。
完全にポストシーズンを過ぎ去ったのだろう。しかも、水温も20℃ほどと、最高の状況である。
そして、さらなるブラックバスを求めて、奥へと進む。
雰囲気の良い景観が続く。私の大好きな景観である。
未知なる生物を求めて、秘境へと進む…そのような感覚、ワクワク感が、バス釣りの魅力の一つだろう。
さて、あともう一本くらいほしいのだが…。
握るロッドには、バスが付いていそうなポイントへ送り込めば、必ずヒットするような信頼感のあるリグが付いている。
必ず現れてくれるはずだ。
丹念に、カバーへタンクリグを撃ち込んで行く。
風は多少あるが、釣りに支障はない。ラインの動き、ロッド、グリップ、周囲、五感で感じることの出来るもの全てに、感覚を研ぎ澄ます。
『コンッ』
アタった!…瞬間、素早くアワせる。
よっし!のった。…サイズは、まずまず。だが、良く引くな…。
何とか生き延びようと、バスは水面を割る。…40cmくらいか。
!!
サイズを確認し、少し落ち着いた瞬間…バスが凄まじい暴走魚へと変貌する。
なんという強いトルクだろうか。ドラグを効かせていても、ロッドが先端から水中へ引きずり込まれる。
しかも、10秒ほども。…今年、一番の強烈ファイトである。
…楽しい。いつまでも続いてくれ、この時間。
再び、40cmUP!!
先ほどのバスより体格は劣るが…何だったのだろうかあの引きの強さは。 尾びれの太さも、目立つほどではない。
最初の50cmよりも強かったように思う…。
「ありがとう」
私の趣味、道楽のために、ここまで生命を燃やしてくれて…ありがとう。
ただただ、ブラックバスに感謝である。
ここまでの喜びを与えてくれるもの。感謝の念を抱かせてくれるもの。
生きている中で、「釣り」のように様々な感情を与えてくれる場面は少ない。
少し寂しいかもしれないが、それでも私は満足である。
そして、午後2時半、早めにタイムアップ。ここでの再釣行を誓い、帰路に着いた。
[フィッシング動画]
バス& 野池画像−野池103−photo gallary
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