野池112−釣行記−FishingTrip
野池情報−2008/07/06
気象・野池状況 |
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天候 |
曇り時々晴れ |
最高気温 |
34℃ |
風 |
弱風 |
平均水温 |
31℃ |
水質 |
少濁 |
basstank釣行記−2008/07/06−16:00〜18:00
灼熱の時間帯を移動時間で費やし、やってきたのは本日2つ目のフィールド。小規模ダム湖である。
陽は傾き始め、風も穏かなもの。蝉の合唱もクライマックスに近づき、あちらこちらで大盛り上がりである。
午前中の釣り(野池111)では、友人と二人で楽しい時間を過ごすことができた。とても難しいフィールドではあったが…。
夕刻を迎え、選んだ場所は…難易度の低い小規模ダム湖。
「ここは久しぶりですか?」「久しぶりですね」「ここは難易度低いですからね」「そうですね」「でもモンスターもいますよ」「いますね」「この時間帯、まだトップは早いですか?」「そうですね、最高のフィーディングタイムがそのうちやってきますよ」
友人と二人、出航準備を急ぐ。
…付近を見渡すと、ヘラ師の方数名、先行者の姿も確認できる。
さて、肌を焦がすような光が薄くなってきたと言っても、気温は30℃を大きく超えている模様。水分補給を十分にし、熱中症に備える。
さて…。まず撃っていくのは、クランクベイト。
このフィールドは、クランクやスピナーベイトなど巻き物系と相性が良い。そして、時間帯を問わず反応も高い。イージーフィールドたる所以である。
午前中に好釣果を残せた私は、もう満足していた。ここでは素直にバス釣りを楽しもうと。ロッドも余裕を持って握ることができた。
そして、私はクランクベイトを、友人はスモラバをメインに、影の伸びる西側のカバーを流していった。
そして、ほどなくバックウォーターへ。
ここではやはりトップウォーターを投げたくなる…。私はペンシル、友人はノイジー系とルアーを変更する。
…が、ここだっというポイントを通しても、バイトがない。子バスの群れは多数確認できるのだが。
まだ陽が高いのか…。バックウォーターに潜むバスは、常に高い食欲を保っているのではなく、「喰うタイミング」でない限りバイトは難しいと言われる。
「まだ早いんですかね」「そうですね、タイミングですかね」「いい感じですけどね」「そうですね、出ないですね」「表層下ですかね」「そうですね」
二人ともとりあえず、ルアーを通す水深を下げてみる…。
と、私がクランクへと戻した途端!…バイトだっ!
「来ましたっ!」「いいサイズですか?」「…いや、小さいですね」「どの辺ですか?」「中層ですね…岸際から3mといったところです」
…よっし、一本目!
サイズは20cmほどと可愛らしいが、嬉しい一本である。可哀想なほどのフッキングの光景に同情しつつ、フックを外し、元気に泳いでいく姿を見送る。
そして、ふと辺りを見回すと、同サイズの大量の子バス達が、元気にルアーへ反応を示している様だ。
友人はスモラバで、子バスの入れ喰いを楽しんでいる様子…。
さて、私も楽しもう…。
できればサイズアップを狙いたい。ここから選ぶのは…
フロリダリグ。
午前中のヒットリグである。5インチヤマセンコーに3/0フック、8.8gシンカーと、その構成も同様。また、このフィールドは、少マッディ…ということは当然、テール部にラトルを挿入している。
さて…イージーフィールドで操るフロリダリグはどうか。本気リグのさらなるレベルアップを狙う。
…アクションの基本は、テキサスやジグと同様である。中層スイミングはほとんどせず、底を丹念に探っていく釣りを中心とする。
ここで、バックウォーターを後にし、さらに周囲のカバーを撃っていく。
…
『コンコンッ』
バスが軽快にロッドを叩く…瞬間、その戯れの終焉を、強烈なアワセでバスに知らせる。
『ガッ!!』
ロッドは比較的大きな半径の弧を描く。そして、伝わってくる生命感…のった!
んー、狙い通りサイズアップか…。ファイトの様子も、ロッドを伝う重量感もそれを確信させる。
やった!いいバスである。…40cmには少し足らずといったところか。 このフィールドのアベレージサイズ。
それにしてもいいファイトだった。
底リグ系の特徴として思いっきりフッキングさせる必要があるが、おそらくそのせいでバスのファイトがより強烈なものになるのだろう。
バスは、強靭なラインとドラグを備えた強烈なアワセにより、逸早く身の危険を察知するのである。もちろん、その危機からの逃亡は命がけ。結果、引きも普段よりも強くなるのだろう。
スピニングタックルや巻きアワセでのファイトでよくあるのが、足元までは大人しく寄ってきたのに、こちらの存在を確信した瞬間、爆発的なファイトに変貌するというもの。これは、細いラインを使用するためドラグに余裕を持たせ、結果としてバスは、フッキング後の危機をそれほど自覚していない状態でファイトを開始するものと考えられる。
つまり、人間の存在を明確に意識しだしてから、暴走を始めるのである。それに対しフロリダリグでは、フッキングと同時に警報が鳴り響き、本気のファイトが開始する。
したがって、底リグ系では、超爆発的なファイトをフッキング直後から満喫することができるのである。
「いいファイトですね」「超楽しいですね」「ドラグ出ました?」「ちょっとですけど」「いいですね」「サイズのわりにめちゃくちゃ引くんですよ」「最高ですね」「これ、底リグの特徴ですよ」
友人もコンスタントに、同サイズをヒットさせている模様。やはり、このフィールドは楽しい。バスにスレている様子はほとんどない。
…そして、二人とも高反応のまま、ダムサイトまで戻ってきた。
私は相変わらず、フロリダリグをキャスト。整備護岸と自然底とのブレイクラインを探っていく。
『ゴゴンッ、ゴツゴツ…』
固い底の感触を楽しむ。
『ゴツゴツ、ゴッゴッ』
そして、石を舐め続けるリグを、時折宙に浮かせる。
『フッ、…ガンッ!!』
「来ましたっ!」
完璧っ、バイトだ!アワセ直後から、壮絶ファイトが始まっ…た、はずだが…
『フッ』
ラインブレイクしたかのように、ロッドから重みが消える…
「バレました」「えっ!バレたんですか?」「ん?…え?…いや、また喰いました!!」
完全に重みを失ったはずのロッドが、再び激しく叩かれ始めた…。おおっ、これまたナイスファイト!
…そして、程なくバスの下アゴを掴む。
やった!!サイズアップ!これは大満足、いいバスである。
「いいですね」「いやー、楽しいですね」「この時間帯、このエリア、とても良さそうですね」「ですね、…ダムの堤防付近は、1m〜50cmのシャローになってますよ。そのシャローのブレイクで喰ってきました」「いいですね」「シャロー、ペンシルとか投げてみたらどうですか?」「ですね」「出るんじゃないですか?」「出ますかね」
…友人は、ビッグペンシルベイト(EG、ギガンテス)を手にする。「夕マズメ」、「ダムサイト付近」、「シャローエリア」…なんと出そうな雰囲気か…私もクランク用のロッドにペンシルを結び変えることにした。
…早く投げたい。急いでノットを作りつつ、ふと、友人のドッグウォークしているギガンテスに目を向け…た瞬間!!
『バシャン!!』
おおーっ、出たッ!!それ程派手なバイトではないが、理想のコースとタイミングでヒットしたようである。
「デカイですか?」「そうでも…バラシが怖いですね」「全部バーブレスですよね?」「そうです。んー、結構いいサイズかも」
友人は扱うフックの全てをバーブレスにして使用している。その分、やりとりは慎重で丁寧。バスの体勢を考慮し、ロッドとラインの角度を適切に調整していく。その様子は、私も見習う部分が非常に多い。
「見えてきましたね…デカッ!!」「45UPくらいですかね…」「いやいや、大きいですよ!!」「あー、バレないで」「…フッキングは大丈夫そうですね」「いやー、どうですかね…」
バスはルアーをがっつり咥えている様子。しかし、このサイズ。絶対にバラすわけにはいかない。緊張が走る。
「どこ掴みましょうか…」「丸飲みですね」「!!…もう大人しくなってくれ」「元気いいですね」「もう暴れるなよ…よっし!!」
ギガンテスを襲った大物との戦いはようやく終わったようである。
でっっか!!堂々の50cmUP!!拳が余裕で入りそうな口。ギガンテスも小さく見える。
そして、丸々と太った最高のコンディション。傷も全くない。色も非常に綺麗である。
今シーズン見てきた中で、間違いなく最高のバスである。
「いいーバスですね」「いいですね」「そんなに綺麗で太くて大きいバスは、なかなか出会えませんね」「ですね」「いやー、それにしてもすごいバスですね」「はぁ…よかった」「いやー、凄過ぎですよ」「ですね」
私ばかり興奮しているようだが、友人の喜びもこの上なく大きいことだろう。
「全部バーブレスでよく投げれますね」「いやー、魚のことを思えば…」「バサーの鏡ですよ。自分にその勇気はなかなか出ないです」
「じゃ、そろそろ上がりますか」「ですね」「今日一日、いい日でしたね」「最高でしたね」「最後の一本がまた最高でしたね」「ですね」「明日からの仕事も頑張れますね」「いやー、本当にそうですよ」
午後6時過ぎ。少し早めのタイムアップ。…暗くなる前に、周囲のゴミを拾っておきたい。
整備護岸…いつ来ても新たなゴミが放置されている。友人は50アップをキャッチしたといっても、いつも通り多くのゴミを拾っている。…私も負けまい。
タバコの吸殻、ペットボトル、コーヒーの空き缶、ワームの袋、ライン…ネリ餌の袋まで…。
「ムカつきますね」「腹立ちますね」
フィールドにゴミを放置することの意味をわかっているのか?
これらのゴミを捨てた人、見て見ぬ振りをした人へ。
自分一人が楽しければそれでよいのか?
他人のゴミは、あなたのゴミではないのか?
…いい加減、気付いてほしい。
悲しいことに、もう他人のゴミ拾いも慣れてしまった…。非常に残念なことである。
毎度のことながら、溜め息をつきつつハンドルを握る。
「一つゴミを拾えば、いい魚と出会えるかもしれないのに…」「残念ですね」
「それにしてもいいバスでしたね」「いいバスでしたね」
「これだからバス釣りは止められませんね」「本当そうですね」
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