野池113−釣行記−FishingTrip
野池情報−2008/07/09
気象・野池状況 |
|
天候 |
晴れ |
最高気温 |
36℃ |
風 |
弱風 |
平均水温 |
33℃ |
水質 |
中濁 |
basstank釣行記−2008/07/09−14:30〜19:30
昼過ぎ…おそらく今が本日の最高気温であろう時間帯に、大規模野池へとやってきた。
暑い…。特に何をしているわけでもないのに、汗が吹き出てくる。まるで北欧のサウナのようだ。…入ったことはないが。
とにかく、暑い…。
夏本番…気温もバス釣り熱も、一年で最も暑い季節に突入してきたようだ。
水温は軽く30℃超え。そして、この季節、バス釣りフィールドのほとんどは、減水傾向…にあるはずだが、ここは満水の様子。
バスの活性は相当低いものと予想させるが、非常に釣り易そうだ。
…汗だくになりながら、出港準備を耐える。…あ゙ー、暑い。
と、早くもこの時間帯にやってきたことを後悔しつつ…湖面へ出撃する。
まずは、カバーをラバージグでサーチ開始。…バスのお昼寝中をお邪魔することにした。
この天候、この気温…とても中層やトップに出そうもない。満水が築く理想的なカバーをゆっくりと探っていくことが、バスへの一番の近道となるだろう。
カバーに隠れている岸と水の境界線を想像し、その奥までルアーを突き刺していく。そして、しっかりと底まで沈め、バイトを待つ。
…着底後、数回のシェイクの後、素早く回収。この動作を繰り返す。
さぁ、この暑さを忘れさせてくれ…。グリップを握る手からも汗が伝わってくる。
と程なく、願い通りに、一瞬にして緊張が暑さを消去する。
!!
おっ!バスだっ!!
なんと、回収直前のラバージグを、良型のバスがチェイスしてきたのである。しかも、この水質でもその姿をはっきりと確認できる距離まで…。
高速にリールを巻いていた手を止める。
突如軌道を変え落ちていくラバージグを、バスは元気良く追っていく…さぁ、来い!!
『コンッ!!』
よっし、喰った!!…素早く、アワせる。
「あっ!!」
…思わず声が出てしまう。残念、外れてしまったようだ。苦笑いしながら、ラバージグを手元に寄せ、その姿を確認する…トレーラーが無残に千切られていた。
どうやら私の思い過ごしか…バスは全然元気な様子。キャッチには至らなかったが、この時間帯でも反応が得られたことで、テンションが上がってきた。
こうなったら、早くバスを手にしたい。
私の中では、既にセコリグになってしまった…フロリダリグをセットしたロッドを構える。
と、やはりすぐに反応が!
よっし!!いいサイズである。
パターンは、先ほどまでのジグと同じである。カバーをゆっくりと誘うもの。
もうどのような状況だろうが、このリグさえあれば絶対にバスを手に出来るという自信がある。
今後、このような得意リグをより多く育てていきたい…。
「自分の釣り」…人に左右されず、好きな釣りをする。特にバス釣りの場面では大切なことだろう。
釣りのスタイルを収束させたくない。いろいろなスタイルで楽しみたい…このような思いはいつまでも持っていたいものである。
フロリダリグでまずは一本!安心した私は新たな可能性を探る。そして、次に選んだのは…
ジャバロン160のヘビーキャロライナリグ!リーダーは50cm。
「今現在、このようなリグを使っているのは県下でも私くらいだろうな…ふふっ」
一人、気持ち悪い自虐的な含み笑いをする。
…だが、自信はある。
日差しは傾いてきてはいるが…この状況。用意していた2リットルのミネラルウォーターが、既に残り1/4ほどとなってしまっている。とにかく、暑い。
一発ドカンと!…やってやる。
これから狙っていくのは、水通しの良さそうな岬、チャネル、そして、それらに絡むブレイクライン。
もしかしたら…と思うラインに、ロングキャストから始まるスローな海底の旅路を合わせていく。
ゆっくりとリトリーブ、ストップ、リトリーブ…。
シンカーが根がかった時はバイトチャンス。慎重に待ち、ロッドワークで根がかりを外していく。
障害物を乗り越え、リーダー分ジャバロンを進行させたときに、集中力は頂点を迎える。
水深は5mほど…来いっ!!
『コンッ』
よっし、完璧…バイトだっ!!
7.7フィートのロッドで、フルパワーのフッキングを試みる。
『ガッ!!…グッグッ』
アワセの後、ロッドが鈍くうなずく…のった!!
メインラインは元々、フロロ20ポンド。安心してやり取りを楽しむ。
おもしろっ!!…楽し過ぎだろ!!
そして、間も無くバスの下アゴを掴む。
やった!!これは大満足サイズ、もちろん先ほどよりもサイズアップである。
…しかし、おもしろい。バス釣りでこんなに楽しい瞬間を味わうのは久しぶりである。 新しいことにチャレンジし、狙い通りのバス…感動も大きい。
…さて、夕マズメのゴールデンタイムを前に…もう、帰るか。
…いやいやいや。
一人でニヤニヤしながら、ツっ込む。
今日は楽しい。めちゃくちゃ暑いが。…楽しい。
この後、テンションの上がりきった私は、ハードルアーを投げ倒すことにした。
…気づけば、時刻は午後6時を過ぎていた。
ペンシルには反応がないものの、サーフェイスクランクの方には待望の初ヒット!
奥深いカバーへ打ち込んだ後、着水直後のバイトだった。
やはり、時間を追うごとに反応が良くなってきている。
…いいフィールドだ。この時期に、奇跡的な満水。そして、魚影も濃く、スレている様子もない。
間違いなく、一級フィールドである。
完全に気を良くした私は、さらなるサイズを求め始める。
夕マズメの整備護岸。…その少し沖を、岸と平行にS字系ルアーを通す。ヨダレが出そうなシチュエーションである。
風の無くなった湖面を、大き目のルアーが強く叩く。
出そう…。
ドキドキの瞬間である。水深1m〜1.5m、ゆっくりと蛇行遊泳させる。
…バイトを待つ。
が、数回のキャストの後、すぐにルアーを変更する。ダメか…。
期待大のエリアだったのだが。
午後7時前、こうなったら…。
自作ビッグベイト!
浅瀬でベイトを追うビッグバスと対等にやり合うには、このルアーしかない。時期も良い。そろそろ、ビッグベイトをトップで襲わせたい。
岬を横切るようにキャスト…すぐにビッグベイトはテールを振り、大きな波を生みながらこちらに向かってくる。
そして、程なくその波は足元まで到達する。
ダメか…。
波紋が消えきらない内に、同じコースを再び泳がせる。
平面に収まりつつあった水面が、再びビッグベイトにより騒ぎ立つ。
…
『トプンッ!』
出たっ!!
非常に大人しいバイトだが…出たっ!!トップで!!
直後、ビッグベイトを襲ったバスは、その口にある物体を翻弄し始める。
捻くるようなファイト…いいサイズだ。
激しいファイトだが…ん?…大人しくなった?
ライズするバスを確認すると、どうやらフッキングがさらに難解なものになったようだ。
その後は、難無く寄せることができた。
やった!!本日一番!!
そして、今年初!ビッグベイトのアクション中、トップでの一本。本当に嬉しい一本である。
デカルアーで、トップで獲る!!…バス釣りの醍醐味、ここに極まる。
今年もようやくエンジン全開である。暑い熱い季節がやってきた。
さて、気づけば陽の色は赤色から変化し、暗闇を呼んでいる。
…惜しまれつつも最高の一本に気を良くし、港に向かう。
そして、間も無く日没…。
港近くのカバーでタンクリグを放ち、納めの一本。ふうっ、半日お疲れ様と自分の肩を叩く。
この季節でもフィールドを選べば、釣果に全く不満は無い。そのことを確信する釣行となった。
これから、夏真っ盛り。ド日中の釣行は、その暑さから避けたいものだが…出来るだけ釣行に出たいものである。
真夏も真冬も…その環境が苛酷であればあるほど、手にする魚への感動は大きい。
夏と冬…どちらが好きかと問われれば迷う。
どんなに暑かろうが寒かろうが、バスに出会えるからである。
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