野池83−釣行記−FishingTrip
野池情報−2007/12/01
気象・野池状況 |
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天候 |
曇りのち雨 |
風 |
無風 |
気温 |
10℃ |
水質 |
極良 |
basstank釣行記−2007/12/01−11:30〜16:00
12月1日、土曜日。野池にやってきた。
まず、言い訳をさせてほしい。
いつもチェックしているサイト(Sports Fishing Japan)では、この季節にも関わらず、好釣果の便りが続々と…そして、この金曜日に急遽、実家へ帰省することに。
用事は昨日のうちに済ませてしまい、本日は、特にやることがない。さらに、昨日の日中はポカポカ陽気で、とても暖かかったとの情報も。
実家で過ごそうにも、倉庫には、淋しそうなタックル達の姿が…本当に本当に淋しそうだった。そのような姿を、黙って見過ごすようなことはできなかった。
まだまだ、頑張るよ!と、聞こえてきた。
そうか…わかった!この季節、ボウズであったとしても、許してくれよ!!
野池に到着したのは、午前11時すぎ。
天候は、とても穏やか。気温は10℃を下回っているが、風がないせいか、それほど寒いとは感じなかった。
しかし、この日の天気予報は雨マーク。午後からは天候が崩れるとのこと。
さすがに、この時期にバサーの姿を見かけることは、ほとんどない。当然、ここでも先行者はなし。
ブラックバスも、冬支度を急いでいることだろう。
…惨敗を覚悟しての出航となった。
タックルは、ベイトタックルのみ。
ヘビーキャロライナリグ用、ラバージグ用、スピナーベイト用、フロリダリグ用の4本と…もちろん、ビッグベイト用の計5本。
完全に冬仕様の選定である。ボウズを覚悟していようとも、やはりブラックバスに出会いたい。
私は…セコい。ビッグベイトは、単なる趣味である。
数投、その泳ぐ姿を楽しんだ後、本気モードへ突入。
ラバージグ、フロリダリグを始めとした地底探索隊を、水温15℃前後の静かな世界に送り込む。 彼らの投下地点は、岸際ではない。
始めから、水深10m近いオープンなポイントを狙っていく。
幸い、風はとても穏やかだ。水面を対称の軸とし、鮮やかな山々の、線対称な姿をはっきりと見ることができた。とても、美しい。
やはり、来た甲斐があった。
ブラックバスは、自然からのご褒美である。この美しい景色を、目の当たりにできただけで十分である。…たぶん。
さぁ!初冬バスのアタリは微かなものだろう。集中だ、集中。
出来るだけ水温の高そうなポイントを選びながら、地底探索隊を送り込んでいく。作戦は、「ゆっくりと、ゆっくりと」である。
いかにもという、ポイントには、スピナーベイトやサスペンドシャッドなどの飛空部隊も増援させていく。
…甘かったか。
静かな冷たい世界で、ルアー達が無駄な闘いをしている。それでも、楽しそうだ。何より、私自身が楽しんでいるからか…。
「釣れなくても楽しい」釣りは、そういうものではないだろうか。
…
…!!
謙虚な気持ちが大切なのかもしれない。だからこそ、感じ取れたと確信する!
様々なことを考えつつ、バスへの執念は燻り続けていた。
バイトだっ!!!
それは、4インチヤマセンコー(パープル&ホワイトカラー)をセットしたフロリダリグが、倒木沿いのカバーへ出撃していたときだった。
ゆっくりとゆっくりと。
ロッドは動かさず、リールのみ巻く。ロッドを弾くようなアタリは期待していないからである。
巻く。ラインが張り、リグが移動し終えた後、弛む。その様子を、無心で眺めていた。
巻く。張る。弛む。その繰り返し。
…巻く。張る。弛む。
そして、その規則正しいリズムが突如崩れたのである。
もちろん、ロッドからは何も伝わってこなかった。しかし、気付いたときには、ロッドを下げ、最強の攻撃を仕掛ける準備を終えていた。
…半呼吸置き、アワせる!
よっし!!乗った。
ロッドは美しい弧を描きつつも、ラインが冷たい水中へ次々と消えていく。
冬バス特有の、ライズが少なく、トルクの重たい引きを楽しむ。
…楽しむ。
水面に姿を現すと、極めて大人しく、口を掴ませてくれた。
やった!!45cmUP、極上バスをキャッチ!!
時刻は、1時前。こんなに早く、ブラックバスに出会えるとは…いや、この時期に ブラックバスに出会えるとは!!
嬉しい…いいバスである。
とてもメタボリックだ。私のものといい勝負だ。
食べ物もおいしい時期なのか…人間もバスも太り気味である。
とにかく、ブラックバスに出会えた!!そのことが単純に嬉しい。本当に嬉しい。しかも、大満足サイズ。
テンションが一気に上がったが…天候が崩れだした。
こういう日に限って、天気予報は当たるのものである。
すでに、ブラックバスの姿を見ることができた。時間は早いが、もう切り上げるか?
いや、まだまだバスの反応は得られるはず…でも、この天候では、体調も崩してしまうかも…。
悩みに悩み、なかなかロッドを仕舞えないところで、再び反応が!!
今度も、ロッドを弾かないアタリ。極小のラインの変化から、バイトを感じ取った。
場所は、先ほどと同じラインの岸際。このエリアでは、バスが元気なのだろうか…。 とにかく、2匹目がヒットした。
今度は、ライズもあり、元気なファイト!サイズは40cm前後といったところか。
しかし、引きの強さは、最高であった。寄せてきても、激しい抵抗を見せる。
暴れ狂う下アゴに、なんとか指をかける…。
よっし!!40cmUP!!これまた、ナイスプロポーションのバスである。
ヒットリグは、同じくヤマセンコーのフロリダリグ。個人的には、ホワイトカラーが混ざっているものが、冬場には良いように感じている。
その後は、スピナーベイトなどを中心に、広範囲に探っていったが、反応はなくなった。
雨も、降ったり止んだりで、依然として天候は悪い。
時刻も午後3時を回った。
名残惜しいぐらいで、フィールドを去るのがちょうど良いのかもしれない。次シーズンへの モチベーション維持にもなる。
結局、これにて釣行を終了することに。ゴミ拾いをするため、天気が大きく崩れる前に、早めに帰港することを決断した。
今シーズンの釣行の分、本日の釣行の分、来シーズンの分、そして、未来の分、ブラックバスとフィールド全てに、感謝の念を込めて拾っていく。
どうか、来シーズンもいいバスと出会えますように。
野池へ、一年間ありがとうございましたと、一礼をし帰路に着いた。
バス& 野池画像−野池83−photo gallary
バス画像−野池83
野池画像−野池83