basstank-野池ブラックバス釣行記

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basstank−野池ブラックバス釣行記−野池84

野池84−釣行記−FishingTrip

野池情報−2007/12/08

basstank−野池84    basstank−野池84
気象・野池状況
天候
晴れ時々曇り
弱風
気温
10℃
水質

basstank釣行記−2007/12/08−11:30〜16:00

   12月8日、土曜日。懲りずに野池へやってきた。本日は、減水傾向の小規模野池である。

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   この場所は、シーズン中でも全くバサーの姿がない、秘境野池である。

   12月上旬。当然この日も、釣り人はいないだろうと思い、山道を登ってくると…土手付近に2台の車が。

  恐る恐る近づき、声をかけてみると、どうやら「マタギ」の方達らしい。

   この時期は、いのしし等はまだ禁猟らしいが、この付近では農作物の被害が多く、駆除要請が出ているのだと言う。猟銃や罠で、いのししや熊を仕留めるのだと。

    一応、「釣りしててもいいですか?」と尋ねると、「何が釣れるんなら?」と。

   「ブラックバスです」。「そうか。この辺にゃ、どこでもおるのぉ」。「そうですね」。「どれぐらいの大きさなら?」。「大きいのだと50cmぐらいですかねぇ」。「ほうそりゃ、でかいのぉ」。「そうですね」。「まっ、頑張れや」。「はい、ありがとうございます」。

   そして、車からタックルを降ろし、釣行出撃の準備をしていると、さらに声をかけられた。

   「好きじゃねぇと、できゃせんわな」

   …

   確かに。

   この時期に、山奥の野池にやってきてバス釣り。

   一般の方から見れば、極めて滑稽に写ったのだろう。しかし、私は、素直にその言葉を受け入れることができた。むしろ、とても心地よい感じがした。

   魚が好きだから、バス釣りが好きだから、この時期でも野池に浮かぶのである。私の感情と、マタギの方たちが抱く感情は、対象は違えど、似ているのかもしれない。

   その言葉を後に、マタギの方たちは山道に消えていった。

   「好きじゃねぇと、できゃせんわな」

   …

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   さて!土手に登り、野池の水面を見ると…

  テンションが一気に上がってくる!

  野池の状態はあまり良くないようであるが、これから自然に挑むのである。

   過酷な条件であるほど、後に得られる喜びは大きいのかもしれない。

  周囲の木々は、所々、緑色が残る程度。気温も併せ、もうすっかり冬の様子である。

   水質は、落ち葉のせいであろうか。緑混じりの濁りが少し入っている。 風も少し強い。

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   釣果は期待できないかも…。それが、素直な感想であった。

   とりあえず、シャローにバスが上っている可能性も含め、 広範囲なレンジを探っていく。スピナーベイト。ヘビーキャロライナリグ…。

   そして、最近好調の「フロリダリグ」も投じる。セットしているのは、ホワイト系カラーの4インチヤマセンコーである。

   野池は、全周300mほどの小規模なものである。

   一点に留まりつつ、その場所から360度、各ルアーを放っていく。

   しかし、当然のように反応は得られない。極寒の世界で彷徨う、ルアーからの返答は…「勘弁してくれ」である。

   無言の戦いの中、猟銃の乾燥した音だけが、グラデーションのように響いてくる。

   2時間ほどで、野池を一周。一度、車で暖をとることにした。

   寒い。

   さすがにこの時期になると、寒さとの戦いになる。


   再び、水面に戻ろうとしたところ…

   !!

   土手で、衝撃的なあるものを発見した!それは、

   空の「薬莢(やっきょう)」である。…最悪である。

   今日の服装は…黒のセーターに黒のダウンベスト。恐怖感がこみ上げてくる。原色系の服装にしてくればと、後悔しても遅い。


   熊に間違えられぬよう、岸には近づかないようにしよう…。気を取り直し、再出航である。

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   次のメインルアーに選んだのは、クランクベイトとダークカラーのカットテールをセットしたフロリダリグである。

   時刻も15時を回り、水温も徐々に上昇している。岸際に上がってくるブラックバスも、標的にしつつ、深場も見逃さない狙いである。

   特に、フロリダリグには、絶対の自信がある。何とか一匹!!

   クランクベイトの方は、相変わらず反応が無い。やはり、プラグ類でのキャッチは、そう容易ではないようである。

   底狙いに集中していくことにした。基本は、スローアクションである。

   テキサスリグよりも、フロリダリグを選択した理由は、その機敏性にある。

   底の障害物に引っ掛かり、外れた後のフォール。このフォールの様子が、より機敏なのはフロリダリグが勝っている。

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   低水温で大人しくなったブラックバスに、何とか口を使わせるには、テキサスよりもフロリダの方が優れている。このことは、私の実釣を通して、確信していることである。

   テキサスリグも当然、使用ルアーに入っているが、釣果は少ない。

   逆にフロリダリグの方は、依然として好釣果を上げており、特にそのフォールの瞬間に、バイトが集中している。

   そして、15時半。

   待望の反応が!

   ほぼ野池の中心に放ったフロリダリグ。水深は7mほど。

   ゆっくりと足元まで、ストップ&ゴーという基本アクションで寄せてくる。 時折、ゴツッと障害物に当たり、ロッドを煽りながらリグを浮かせるように外し、すぐに落とす。外し、落とす。

   「コンッ」

   小さくロッドが弾かれた!!はっきりとわかる…バイトだっ!!

   アタリの後、すぐにアワせる。のった!

   すぐ足元でのバイトだったのだが、魚の暴走により、なかなかその魚体を確認できない。

   左手はリール。右手はグリップの端を持ちながら、グッと、ブラックバスの抵抗に耐える。その時間はとても…

   楽しい。

   最高の時間の一つである。魚の「走り」を耐える。最高である。

   ようやくその体を確認すると…フックが!極めて、外れそうである。

   やばいっ!!口の先端にフックが、ちょんと引っ掛かっているだけである。 これ以上魚を走らせ、体力を奪う余裕はない。

   少し強引に寄せ、一気に下あごを掴む!!

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   よしっ!45cmUP!!いい体格である。

   バスフィッシングが本当に好きだから、手に出来たと確信する一匹!本当に嬉しい。とにかくこの時期でも、元気のあるブラックバスは反応してくれる!

   今回も、フォールの瞬間でのバイトだった。フロリダリグ…信頼のおける、エースリグに当確である。

   この後は、ラバージグ等も投じつつ15分ほど粘ってみたが、反応は得られなかった。

   ファイトの余韻を残しつつ、帰路に着いた。

   ブラックバスとの出会い、そして、マタギの方たちとの出会い。

   バス釣りの魅力は深まるばかりである。

 

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バス画像−野池84

  ブラックバス1匹目(サイズ48cm)
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