野池91−釣行記−FishingTrip
野池情報−2008/02/23
気象・野池状況 |
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天候 |
暴風雪 |
最高気温 |
5℃ |
風 |
爆風 |
平均水温 |
4℃ |
水質 |
良好 |
basstank釣行記−2008/02/23−16:30〜18:00
西高東低の気圧配置が強まりつつあったこの日、向かったのは雪の残るホームの秘境リザーバーである。
到着したのは、午前9時。冷たい小雨と強い風が出迎えてくれたが、ボートでの釣行は可能な様子だった。次第に天候が崩れるとの予報だったが、意を決し出航!
水温は、今年の釣行で、最も低い3.8℃。しかし、水温がいくらであっても、狙っていくのは、カバーである。なるべく条件の良さそうなカバーを、フロリダやラバージグ、アンダーショットで撃っていく。
もちろん、この季節でもビッグベイトは忘れない。リップが大きめで、深度は2m以上の自作ビッグベイトである。
…二時間ほど経過し、リザーバーを一周。あまりの強風に、命の危機を感じたため帰港を決意した。 そして、片付けを始めた瞬間…!!
たった10分ほどの時間で、辺り一面が雪化粧に…凄まじい暴風雪だった。 これを、もし湖上で受けていたとしたら…恐ろしい。
今日は、もうロッドを振るなということだろう。雪の勢いは多少弱まっていたが、帰宅を決意した。
時刻は午後1時過ぎ…。帰宅途中の車の中、何やら晴れ間を確認。風は依然として強く吹いている様子だったが、先ほどまでの雪は止んでいるようである。
時間帯も最高。ここで帰宅しては、男が廃ってしまう。
結局、もう一つのフィールドに向かうことにした。超メジャー小規模ダム湖である。
このフィールドは、陸っぱりスペースも多い。釣果はあまり期待できなかったが、それでもロッドを握ってみる。
フィールドには、私一人のみ。県下でも有数の、超メジャーフィールドと言っても、この時期、さらに、冬型の天候時で釣行へ出るのは私ぐらいか…。
寂しくロッドを振り続けていると…『帰りなさい』
天から、そう聞こえてきたような猛吹雪に、再度襲われる。
『すいません』
陸っぱりから、速やかに退散。車に避難する。…どうやら、止みそうにない。今度こそ、帰宅を決意。帰路に着いた。
国道を南下。この季節、この天候でも、やはりボウズは悔しい。
西高東低の気圧配置時には、釣行へ出ないと決心していたものの… ハンドルを握る手が落ち着かない。
国道同士のT字路。そこは右折!…手が勝手に動き、左折してしまった。
さぁ、一路野池へ。
ここで向かうは、『減水皿池』。こうなったら、最終手段である。天候も回復しつつあった。
到着!!
時刻は、午後4時を回ったところ。本日3つ目のフィールドである。
タックルは、バイブレーションを装備したベイトタックル一つのみ。そして、タックルケースも持たず。ロッド一本だけを持って、陸っぱりである。
狙うは…リアクション!減水皿池を、バイブレーションの底引きで輪切りである。
自分でも、セコっと思うが…しょうがない。この天候でも、負けずにフィールドに向かったのだから、これぐらい許してくれるだろう。
本来、リアクションを狙う釣りは、あまり得意ではないのだが…。
まずは、整備護岸と自然底の境界線、またその延長上を攻めていく。
このポイントは、野池の場合、フィールド全体で最も水深のある場所となる。
最深部は、5mほどと思われる…バスが付いている可能性は、非常に高い。
50〜60mのロングキャスト。整備護岸から斜めに放ったバイブレーションは、狙い通りのところへ着水。
ルアーを底まで沈める。フォール中のバイトにも集中するため、なるべくラインのテンションは保ったまま…。
しかし、風が強い。雪も再び降りだしてきたようだ。
底の感触を感知するのも、やっとである。…『ゴツゴツ』。絶好ストラクチャーを逃さないよう、しっかりと底を泳がせる。…『ゴツゴツ』。
心地よい感触である。
『ゴゴッ!!』
よっし!理想的に整備護岸へ当たった様である。その瞬間…
『グーッ!!』
ロッドが深くくい込んでいく!
バイトだ!!その重みを残したまま、ゆっくりとアワせる。
『グッグッ』と、最高の感触が伝わってきた。ノッた!!一投目で!?
…が、重量感はあるものの、ほとんどトルクがない。それほど努力なしに寄せてくると…
やった!!40cmUP!!
冬バスらしい、真っ白な魚体。極寒の水中で、餌を待っていたのだろうか…。お腹は、少しほっそりとしている。
フックは、上あごにかろうじて掛かっている状態。しかし、先端の硬い部分にフッキングしており、安心してやりとりができた。
唇(?)部分は、ほんのりとピンク色をしている。全体の色が白っぽいせいか、その色が特に目立つ。
それにしても、一投目からのヒットに自分でも驚く。
冬の減少皿池+バイブレーションの輪切り…さすが、バスを手にする最終手段である。
バイブレーションに関わらず、ルアーで底を狙う場合、しっかりと底を捉えているかを確認しておく必要がある。
基本的には、ロッドから伝わってくる感覚をキャッチしておけばよいが、 強風に煽られたときなどは、なかなか難しいことがある。
特に、バイブレーションは、ある程度の速度で引かなければ、求めるアクションが生まれない。
しかし、速度が速すぎると自然にルアーは底から離れ、イレギュラーなアクションを発生させるチャンスを失ってしまう。
この対応策として私がよく使う手段は、手からの感覚に合わせて、ロッド先端の動きに注目することである。
底をしっかりと捉えている場合、リトリーブすると、ロッド先端がランダムな動きを見せる。
たとえ、手に底の感覚が伝わってこなくとも、先端にルアーの抵抗以外の動きが確認できれば、それは、底あるいは障害物を捉えている証拠である。
つまり、ルアーがアクションを生む速度を維持しつつ、ルアーを底から離さないよう努めるために、ロッド先端の動きに注目しておくのである。
このことは、常にボトムを狙っていく際、特に重要であろう。
バイブレーション動画 |
また、今回使用しているバイブレーションは、ジャッカルのTNシリーズで、そのステイ時の姿勢(ほぼ垂直に立ち、フックが根がからない姿勢)の良さから、根がかりはほとんどない。 底の障害物に当て、リアクションバイトを狙うなら、非常に効果的なルアーであろう。その発するサウンドも、アピール度抜群の音響である。 |
さて、この季節のバスは、特に一箇所に集中する傾向がある。 一匹のヒットが、さらなるバスにつながる。まだ、同じポイントに、バスは潜んでいるはずだ。
再び、付近のポイントを探ってみる。
しかし…そう上手くはいかないか。時間も限られている。とりあえず、野池を 一周しながら、様子を伺うことにした。
野池全体の印象としては、「浅い」である。減水傾向にはあるが、満水時でも、最深部で10mはないだろう。
池の奥へと足を進めるが、激シャローエリアがつづいた。
とりあえず、池の中心へルアーをロングキャストし、引いてくる。しっかりとボトムを感じながら引いてくる。
しかし、求める感触は得られぬまま、野池を一周。整備護岸へ戻ってきた。
ここで、野池のサイド側から、整備護岸へ平行にキャスト。自然底との境界線付近をリトリーブする。
すると…
『ゴッ!!』
…根がかったようである。
ロッドを何度か煽ったり、しゃくったりしてみたが外れそうにない。 しょうがなく、整備護岸へ上がり、ルアーとの角度を変える。
『スッ』
よかった。外れたようだ…と、その瞬間!!
『グーッ!!』
ロッドが持っていかれそうになる!バイトだっ!!
素早く、優しくアワセを入れる。…完璧!!ナイスサイズだ!! 先ほどのバスより、明らかに元気が良い。
足元のコンクリートでは、滑りそうで、取り込みが困難と判断。すぐに、減水で露わになった岸辺へ移動…したいが、バスが凄まじい抵抗を見せる。
バスは何度か水中へ帰るように、姿を水へ消していったが、その度に、ロッドのトルクで耐える。最高の時間である。
そして、なんとか手にしたのは…
少し冬太りの40cmUP!!先ほどよりサイズも良い。
やはり、このバスも澄んだ色をしている。寒さに凍えていただろうが、ルアーを追う元気はあったようである。
引きの強さも文句なし!大満足の一本であった。
気づけば、雪も止み、風も治まろうとしていた。が、西の空には大きな薄黒い雲が。時刻は、午後6時前。明日はさらに天候が荒れるという。
ルアーチェンジし、まだまだ攻めてみたかったが、これにて釣行終了とした。
『減水皿池』+『バイブレーション』という組み合わせは、水温3〜4℃台でも関係がないようである。
冬場、バスが釣り難いということは間違いないだろう。しかし、オンシーズンでもなかなかできない、1時間少々で40cmUP二本という釣りができた。
もしかしたら、冬の方が良いのか?
いやいや…釣りはやっぱり、暖かい季節に楽しみたい。この季節に釣行に出ることはできるだけ、避けたい。…できるだけ。
バス& 野池画像−野池91−photo gallary
バス画像−野池91
野池画像−野池91