野池93−釣行記−FishingTrip
野池情報−2008/03/29
気象・野池状況 |
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天候 |
晴れ時々曇り |
最高気温 |
15℃ |
風 |
弱風 |
平均水温 |
12℃ |
水質 |
強濁 |
basstank釣行記−2008/03/29−11:00〜18:00
本日訪れたのは、全周3km程の小規模ダム湖。 先日からの雨の影響か、濁りが入っている様子だ。
このフィールドに訪れるのは、2度目。一度目は、今年3月初旬に訪れたが、ノーフィッシュに終わっていた。
その時、平均水温は13度ほど…好釣果が期待されたのだが、サスペンドバスをシャローエリアで発見することが精一杯だった。
ただ、そのバスは明らかに、40cmUPだった…。
初春の難しい時期とは言え、 新たなフィールドを開拓していた。 このフィールドのポテンシャルは高い。 今までいくつものフィールドを目にしてきたが、率直な感想は、『ここはいい』である。
必ず、いいバスが潜んでいるはずである。
まず、撃っていくのは、ダムの上流部から。水温は、11度ほど。
午後には、さらに水温は上昇するだろうが、春、まずは探っておきたいエリアである。
一見、バスの姿を確認することは難しそうだ。…濁りも強い。
ここでの選択は、ラバージグでカバー撃ち!
タックルは、ガンスリンジャー&メタニウムMg7&フロロライン16dl&1/2ozラバージグ&バイズクローの王道ヘビータックルである。
ガツガツとテンポ良く、カバーへジグを打ち込んでいく。
ピッチングでキャスト、着底後に一呼吸置いて、50cmほどジグを跳ね上げる。そして、3秒ほどのポーズ、再び跳ね上げる。
甲殻類の動きを意識したアクションである。フォール中のバイトにも細心の注意を払い、ラインの動きと着底のタイミングに集中していく。
『ゴツンッ』と、元気の良いアタリを早く味わいたい。
バスの付いていそうなポイントへ、シルエットの大きなジグを次々に送り込んでいく。
最上流部では、プラグも投入。チャート色のミノーや、リアル色のフラットサイドルアーを順次使用していく。
このエリアは、流れ込みがあり、水質も中流部より良さそうである。フナの大群も泳いでいる。
水深も、4m以内。そろそろ、バスがシャローに上がっていてもおかしくないだろう。ここでも、テンポ良くルアーを放っていく。
…ダメか。
全く反応がない。
水温も、11度を超える様子がない。早めにこのエリアを見切り、中流、下流部へ移動することにした。
正解か…水温は、さっそく12度後半まで上昇。
雰囲気も良い。前回の釣行でバスの姿を確認したのも、下流部のワンドであった。
さあ、何とかバスに出会おう。ここでの選択タックルは、スピニングタックル&フロロライン4.5ポンド。
そして、その先に結ぶのは…
長く封印していた、超エースリグ!
久々の『タンクリグ』である。
セットするのは、水質に合わせたピンク色の、3インチファットヤマセンコー。…その色に疑問と失笑が少々残る。が、このワームに全てを懸けることにした。
タンクリグのアクションは、いつも通り。
岸際ギリギリへキャスト。そして、フォール後に必ず3秒以上のポーズを入れる。
時期にもよるが、この時、ロッドワークは入れない。リールのリトリーブだけで、リグを寄せる。
リグが底を離れるのを確認した後、すぐにリールの動きを止め、再び着底を待つ。…タンクリグでは、この時にバイトが集中する。
ラインが張り、そして、緩むのを待つ。ロッドを持つ手、ロッド先端、ライン、全てに神経を呼び寄せる。
春バスの、決して慌てないその動きに合わせ、ゆっくりとゆっくりと…。スローに誘っていく。
そして、とうとう今年一番のビッグバスが現れてくれる!
エリアは、中流部の小ワンド。あまり日の当たらない場所である。
キャストしたのは、枯れたブッシュが水面へ迫り出している、その直下。
キャスト後のフォールを見届け、ゆっくりとリトリーブ。
1mほど寄せた辺りで、ポーズを入れる。
『クンッ』
微かに、ロッドを触る感覚。
しかし、すぐにバイトであると確信できる感覚。
よっし!!
素早くアワセを入れる…直後、ドラグが唸りを上げる!!
ノった!!
ラインは、4.5ポンドとは言え、無理はしない。緩めに設定したドラグは、泣き叫んでいる。
突如、バスが水面を目指す…ライズだ。
…でかっ!!
ロッドを水面まで下げつつ、耐える。45cmはあるか…一度、上空に姿を現したバスは、再び水中の奥深くへ消えていく。
それにしても、引きが強すぎる。そして、永遠と続くトルク。
バスの体力は、こんなに続くものだったか…ドラグ機能を遮りつつ強引に寄せるが、すぐにその何倍もの距離を、バスは逃亡していく。
その度に、ドラグの快音が湖面に響く。…最高にエキサイティングな時間である。
そして、5分〜10分間ほどだろうか、こんなに長くバスとやりとりをしたことはないかもしれない。ようやく、バスがゆっくりと水面へ姿を現した。
大きく開いた口を見ると…フックが外れそうになっていることに気づく。
危ない!素早くそのアゴへ親指をかける。
50cmUP!!文句なしのビッグプリスポーンバスである。
この体躯なら、あの強烈なファイトもうなずける。それにしても、フッキングが危ういことこの上ない。フッキングポイントは上顎の一番硬い部分で、カエシまで刺さっていない。
その姿を、改めて眺める。
いいバスである。
言うまでもない。バスフィッシングは最高である。特に、ライトタックルで手にするバスは、また別格の喜びを与えてくれる。
…最高!
プリスポーンのバスを水に浸け、体力の回復を待つ。そして、泳ぐ素振りを確認した後、バイトのあったポイントへそっと還す。
ありがとう。お騒がせしました。
バスは、ゆっくりと水中へ消えていった。…残るファイトの余韻。
ヘビータックルで豪快な釣りも楽しいが、やはり、ライトタックルという緊張感のある状況の方が…もっとバス釣りは楽しい。
そして、超エースリグのタンクリグ。今シーズンも、その活躍は必至である。状況を選ばず、手軽にバスを手にできるリグとして、その横に並ぶものはないだろう。
いきなりのグッドサイズに満足することなく、さらに下流へと流していく。
時間帯も良い。バスの反応は、さらに良くなるだろう。
続いて、スピナーベイトを選択。スローリトリーブで探っていく。
このダム湖は、最深部は35mほどの深さ。西側には、小ワンドが3つ。東側には、1つのワンドと、1つの流れ込みがある。
特に、この流れ込み付近は、水温が13度に達するなど、フィールドで最も良い条件が重なっていると思われた。
…が、バスの反応はない。今日のパターンは、やはりタンクか…。
再度、先ほどと同じスピニングタックルを手にする。ブラッシュスティンガー&2007ステラ&フロロライン4.5ポンド&タックリグである。
そして、2本目のバスも、1本目とほぼ同じ状況で現れた。
ブッシュ奥へ打ち込んだタンクリグに、今度は『ググッ』とロッドを引っ張る元気の良いバイト!!…完璧である。
だが、やはりアワセ切れが怖い。バスの重みを残したまま、ロッドを大きく煽りながらアワせる。
…間も無く、ドラグが再び快音を轟かす。よっし、ナイスサイズ!!
先ほどのバスほど苦労はしなかったが、慎重なやりとりだった…これまた、元気が良い。
カバーからオープンエリアへ導きながら、ライズをやり過ごす。
おぉ、フックが外れそう…。
ライズの度に、心臓が縮こまる思いをする。やばい!外れる!…平常心を保つことは、極めて困難であった。
ラインを緩めたら、負ける!一定のテンションを保ったまま、バスを次第に寄せてくる。
そして、今回もその戦いを制したのは…私である。
45cmUP!!再び、グッドコンディションのバスをキャッチ。
バスを手にした瞬間、襲ってくる身震いと安堵感。よかった。
しかし、このフッキングの危うさ…何とかならないか。
これ以上、幸運は続かないぞ…。
確実なフッキングか、ラインブレイクか。難しい選択である。
ラインブレイク覚悟で、大アワセを入れるか…。
フッキングに至るまでは、強めのドラグ設定。フッキング後は、緩めの設定へと遷移させるという対策も考えられるが…。それにしても…
難しい。ライトタックルならではの悩みである。
楽しい。ライトタックルならではの戦略である。
この後、ダム湖を北上しながら、ルアーを放っていったが、タイムアップ。
2本という釣果であったが、これ以上の釣りを望んではいけないだろう。日没前に、ボートを上げることにした。
再度確認するが、良いバスと出会えるのは、タックルが良いから? 腕が良いから?運が良いから?
どれも違う。
『フィールドにゴミを捨てない。ゴミを見かけたら、たとえ自分が放置したものでなくとも持ち帰る。』
私は、フィールドを大切にすれば、必ず釣果もついてくると信じている。
バス& 野池画像−野池93−photo gallary
バス画像−野池93
野池画像−野池93