basstank-野池ブラックバス釣行記

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basstank−野池ブラックバス釣行記−野池108

野池108−釣行記−FishingTrip

野池情報−2008/06/22

basstank−野池108    basstank−野池108
気象・野池状況
天候
雨のち曇り
最高気温
22℃
弱風
平均水温
24℃
水質
中濁

basstank釣行記−2008/06/22−16:00〜19:00

   本日やってきたのは、小規模ダム湖。友人との二人釣行である。

basstank−野池108

   フィールドへ向かう途中から降りだした大雨も、到着したころには止んでいた。

   状況は…いつも通りといった雰囲気である。が、寒い。

   気温は確実に低いようだ。先ほどまでの大雨の影響で、水温が極端に下がっていないことを祈る。

   雨上がり…普通なら魚の高活性を期待するところだが、単純には喜べない。 寒すぎる。

   「トップに出ますかね…」「どうでしょうね…」

   残された時間も多くない。二人ともテンションの上がらないままの出航となった。

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   もともと、マッディなフィールドではある。しかしこの日、雨の影響は少なかったのだろうか…それほど濁りが入っているようには感じない。

   雰囲気は、良い。とても良い。

   水温もそれほど変化はなさそうだ。今日は期待できるかも…。

   友人は、メガバス・シグレ(チャート)をカバーに撃ち込み始めた。

   おお〜、何とも出そうな究極のルアーである。その存在とアクションに 思わず見惚れる。

   そして、私も撃ち始める。ただし、そのルアーは…

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   ハドルストン・ハドルトラウト8インチ(ベビートラウト)である。

   本日の釣行目的は、このルアーの試釣である。 仕事に追われる日々を過ごしていても、ハドルトラウトのことが頭を離れる ことはなかった。

   「投げてみたい」…その願いが、ようやく今叶う。

   『ブンッ』

   投げる感覚は、まさに重量感たっぷりである。120g…その重量は、普段 頻用するフルサイズビッグベイトよりも重たい。

   ハドルストン・ハドルトラウト8インチを扱うタックル構成は、ロッド:ワイルドスタリオン(7フィート7インチ、ヘビー)、リール:カルカッタコンクエスト200、ライン:20lbフロロというものである。

   しかし、このタックルを持ってしても、ハドルトラウト8インチを使いこなせるのか疑問が残る。それほどまでの印象を、すでに一投目で与えられてしまった。

   一日中、これをキャストし続けるのは難しいな…。

   が、…すぐにその弱気な気持ちも、ハドルトラウトのアクションを見ると一気に飛んでいった。

   すごい…。友人も驚嘆の泳ぎっぷりである。

   テール部分のみが揺らめき、不自然な頭振りは一切せず、悠々と泳ぐその姿は、まさに「生魚」。8インチというボリューム感と併せて、今にもモンスターが襲ってきそうな雰囲気である。

   これほどまでに、大物を期待させるルアーは今までなかった。私のスイムベイト史上、最大の衝撃である。

   そして、ハドルトラウトを数投してみる中で、フックバランスの改善などいろいろと反省点も見えてきた。結局、この日ハドルトラウトで反応を得ることはできなかったが、いろいろと収穫があった。

   何より、ハドルトラウトをフィールドで使えたことに、もうすっかり満足してしまった。

   「もう帰りますか?」冗談交じりに友人に声をかける。

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   さて、次に選ぶルアーは…「タンクリグ」。ワームは、ピンクチャートの4インチヤマセンコーである。

   先日から3インチを多用しているが、このフィールドは濁りが強めである。 したがって、シルエットも大きく、波動も大きく生むものの方が有利だろう。

   また、時期もハイシーズンということで、このサイズも問題なく喰ってくるはずだ。

   時間もあまりない。お気軽バスフィッシングを楽しむには、やはりタンクリグに限る。

   友人の方は…トップに利はないと判断したのか、スピナーベイトへチェンジしているようだ。シングルウィローのものを投げている。

   よっし、私もバス釣りを楽しもう!

   タンクリグでカバー撃ちしながら、ダム湖のバックウォーターへ向かう。

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   そして…流れ込み付近にて、まず一本。

   30cmジャストというところか…。このフィールドでは、アベレージサイズより少し小ぶりとなる大きさである。

   バイトの様子は、ほとんど着水と同時。50cmもフォールさせないうちに喰ってきた。

   どうやら、このエリアは魚影が濃そうである。

   表層も意識しているようだ。…ここはトップウォーターがおもしろいかも。

   そしてすぐに、私はペンシルベイト、友人はシグレにルアーチェンジする。

   流れ込み、流れ込みに絡むカバー、その付近のシャロー。それらしいポイントへ次々にトップウォーターを送り込んでいく。

   …が、反応はない。

   んー、やはりトップは難しいのか。

   私の方はタンクリグ、友人はスピナーベイトへ戻す。

   と…すぐに反応が!

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   先ほどの一本より少しサイズアップか。

   バスの活性は非常に高いようである。さすがに、雨上がりか…それにしても、トップに反応もあっていいはすだが…。

   少し戸惑いつつも、本日のメインルアーをタンクリグに決定付ける一本だった。

   楽しい…。

   「バス釣りは、釣れなくても楽しい」

   それは、やはり理想である。

   「バスを釣ると、もっともっと楽しい」

   本音である。

   友人のスピナーベイトにも絶えず反応がある模様。二人、バス釣りの本質を確認し合う。

   「楽しいですね〜」「楽しいですね」「バス釣りって楽しいですね〜」「いや〜、今日はいいですね」

   二人とも、扱うルアーは異なれど反応は途絶えない。

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   そして、確実にサイズアップしていく。

   35、37、40cm…いい感じである。

   元々、このフィールドにはモンスターが潜んでいることは分かっている。アベレージサイズも比較的良い場所だ。

   二人とも、このサイズでは満足できない。

   「もっと大きいのがいますよ」「でも、いい感じでサイズが上がってますね」

   初めてのフィールドで友人も、テンションが上がっているようである。私も残された時間で、大物を仕留めるつもりでいた。

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   二つ目のバックウォーター。

   このフィールドでは、最も魚影の濃いエリアである。もちろん、ここでも反応は途絶えない。

   友人にも絶えず反応があるようだ。…だが、サイズが上がらない。どうしたものか。

   二人とも、モンスターへの道を模索しながらルアーを放っていく。

   そしてとうとう、このエリアへ入って数分後、待望のグッドサイズが現われてくれる。

   それは、やはりタンクリグ。カバー横へキャストした時だった。

   ギルに近い、軽く小刻みなアタリ。

   アワせた後も、小刻みにロッドを引っ手繰る。…水中でヘッドシェイクを繰り返しているのだろうか。

   重みはそれほどではない。難なく足元まで寄せ、その魚影を確認すると…。

   「でかっ!!」

   二人して声を上げる。待ちに待った、このフィールドの極上バスである。

   直後、その巨バスが猛ダッシュを仕掛ける。…ラインは3lb、無理はしない。ドラグを走らせる。

   そして、バスが水面へ再び登ってきた…ライズに備える。

   『ババシャ!!…ふっ』

   ホットピンクの4インチヤマセンコーが吹き飛ばされる。…バレた。

   「えっ、バレたんですか!?」

   友人の言葉に、私はすぐに返答できなかった。

   「…はぁ、なんか最近ダメなんですよ」

   できるだけ気丈に振舞うが、悔しさが込み上げてくる。…悔しい。

   先日からのグッドサイズのバラシ連発。未だに引き摺っているようである。何かにとり憑かれているのか…。バラシに伴うショックへ対する免疫は、先日から少し残ってはいるようだが、時間が経過する程…悔しい。悔しさが巨大な感情として押し寄せてくる。

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   なんとか気を取り直し…いや、気を取り直せないまま次のエリアへ進む。

   同バックウォーターの流れ込みに絡むカバーである。

   その傘沿いに、タンクリグを泳がせる。

   「はぁ、もう出ないよな」

   ブツブツと独り言を言いながら、友人からの慰めを請う。

   「さっきのはデカかったですね」「ですね、あのサイズが出るからここはいいんですよ」 「納得ですね」「…はぁ、さっきのが獲れたらなぁ」

   強くも意識せず、ロッドを振る。私は、すぐに先ほどのバラシを払拭できるほど、心は強くない。…リグが着水する位置も、カバーからズレている。集中を切らしてしまったようだ。

   よそ見をしながら、タンクリグを手早く巻く。ロッドをシェイクしながらの中層スイミングである。

   と、突如泳いでいたリグが、何者かに襲われる。…バスだっ!!

   ほとんどアワせることなく、ロッドを立て、巻き始める。

   「来ました!」

   バイトと同時、そのサイズを友人に知らせる。

   「…いいサイズですよ!」

   その言葉と共鳴するようにドラグが唸りを上げる。…雨上がりの湖面、無機質な音が響きつつ、再び緊張感が漂う。

   絶対にバラすか!

   その意志に反乱するようにバスがライズを繰り返す。しかし、今度は外れない。

   ライズの度に、ロッドの角度を調整する。…絶対に絶対にバラすかっ!

   足元まで引き寄せられたバスが、力なくその魚体を露わにする。いいサイズだ!…いやいや、まだ安心は出来ない。慎重に…もう一度ターンさせよう。

   バスは、緩やかに尾びれを加速させ…ん?…やばいっ!!

   バスは付近のカバーへ救いを求めようと、猛烈なダッシュを見せる。…くっそ。

   その逃亡を阻止しようと、音程の上がり続けるドラグを左手で抑えようとする。…その瞬間。

   『プンッ』

   …緊張が、感情の高揚とともに消去される。『プンッ』…様々な感情が、一気に崩れだすスタート音のようだ。

   「えっ、バレたんですか!?」「もう、いいです」「3lbじゃ、無理あるでしょ」「いや〜、だから楽しい…と思ってるんですけどね」「残念ですね」「残念です」

   バレれるからバス釣りは楽しい?いつまでも一本の楽しさが色褪せない?

   それは理想論である。

   ということに、今更ながら気づく。…グッドサイズを手にしてナンボの「趣味」。完全に、投げヤリになってしまった。

   この気持ちを再び昂ぶらせるには、相当なリハビリが必要のようである。

   はぁ…明日からの仕事。とても乗り越えれそうにない。

   職場よりもストレスを与えられるとは…難しい。

   バス釣りは、本当に難しい。

[フィッシング動画]

 

バス野池画像−野池108−photo gallary

バス画像−野池108

  ブラックバス1匹目(サイズ30cm)
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  ブラックバス2匹目(サイズ35cm)
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  ブラックバス3匹目(サイズ37cm)
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  ブラックバス4匹目(サイズ40cm)
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野池画像−野池108

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