野池116−釣行記−FishingTrip
野池情報−2008/07/26
気象・野池状況 |
|
天候 |
晴れ |
最高気温 |
37℃ |
風 |
弱風 |
平均水温 |
32℃ |
水質 |
少濁 |
basstank釣行記−2008/07/26−15:00〜19:00
午前中に仕事を終え、中規模野池に到着したのは、午後3時。…野池の状態を確認。
愕然とする。
やはり、ここも…。
5m超の大減水である。今まで何度か釣行したことはあったが、ここまで水が引いているのは初めて見る。
釣行を決意してきたのだが…。
ここは元々、イージーフィールド。
年間を通して20cm〜30cmのバスがよくヒットし、プラグへの反応も高い。そして、子バスだけではなく、40cm〜の大型も潜む。もちろん、それらをヒットさせるには、それなりの難易度と運が求められるが…。
しかし、これほどの減水…当然ハイプレッシャーな釣りが予想される。
それでも、出航準備をしていると、港付近にて子バスを発見。思わずビッグベイトを放ってみると…チェイス!興味津々、高活性のようだ。
…テンションが上がってきたところで、出航。
当然、目指すはフィールドの最上流である。夕マズメに入る前に、一度はチェックしておきたい。
…砂漠化してしまったような岸際を横に、まずはペンシルベイトでサーチしていく。
…!!
程なくボイルを確認する。
子バスだと思われるものだが、ベイトを岸際まで追い詰めて捕食しているようである。
この暑さを忘れるには、とりあえず一本!…ペンシルのサイズを落とす。
そして、岸と水面の境界線にキャスト…
『ボンッ!!』
バスのサイズは容易に判断できるが、元気なバイト!…楽しい光景である。
25cm…アベレージサイズである。出航準備をしていた時に確認したバスとほぼ同サイズ。
とにかくこのフィールドには、このサイズの魚影が濃く反応も良い。
真夏、減水、昼間、という条件でもガンガン喰ってくる様子である。
しっかりとフッキングしたフックを外し、リリース。…と、目の前で再びボイル発生。
すかさず、同ルアーをキャスト…で、『ボンッ!!』
今日は入れ喰いか?と思うほどの速攻連続ヒット!…リールを巻く手も軽い。
!!…あっ。
ライズにより、バレてしまった。…残念。
苦笑いしながら、ルアーを回収する。…と!
何と別のバスだと思われる個体がチェイス!思わずペンシルを止めるが、それはもう足元。
バスは驚いた様子で水中へと消えていった。
暑さにバテているのは、人間だけか…。よっし。ならば、ここは一つ大きな期待をしよう。
先日から使用している自作ビッグベイトを手にする。
試釣にて確認したアクションを少し補正するため、リップを削っている。…かなり短いものに見えるが、その潜行深度は最大2mほどもある。
ロッドの上下、リトリーブ速度の変化を与えてやれば、表層から、表層に出切らないバスも射程距離に入る。
…今回のリトリーブコースは、なるべく深くというもの。
露わになっている岸と平行に、ある程度水深のあるポイントへ着水させる。
そして、ロッドを下げ、クランクのボトムノックのように、底を狙う。
『ゴツ…ゴツ…』
時折、底を叩く。リップに大きさが無いために根がかりが怖いが、ただのスイミングで喰って来る時間帯でもないだろう…食性+リアクションでバイトを待つ。
『ゴツ…ゴツ…ゴッ!!』
喰った?この時間帯に?
正直に疑ってしまうシチュエーションだった。…が、狙い通り!
バイト直後からライズを繰り返しているバスを押さえにかかる。
このフィールドにしては…いいサイズ!!非常に元気の良いファイトだ。…だが私は、間も無く下アゴを掴む。
やった!!…本当に嬉しい一本である。
頑張れば、何とかルアーを頬張れるほどの大きさだろうか。しかし、このフィールドで40cmUPをキャッチした価値は、非常に大きいと自信を持てる一本。
…しかし実際、フィールドでロッドを振ってみないとわからないものである。
普通ならこのフィールドの状況を見ただけで、他のフィールドへ移動してもおかしくないだろう。一体誰が、ここで、しかもビッグベイトで獲れるバスがいると想像できるだろうか。
バス釣りはわからないものである。
続いて、最上流部へ…。
いつもはこの先、200mほどは続いているのだが…大規模な減水のため、100mもない。もちろん、水の流れもほとんど確認できない。
とりあえず、各種トップウォーターを放っていく。…が、浅すぎる。はっきりと湖底の様子が見え、バスの姿はおろか、生体反応すら皆無である。
ここは早めに見切りをつけ、上流〜中流へ戻ることにした。
同時に、リグも変更する。
6インチスタッガーのヘビーキャロライナリグ。
岸際に良型が潜んでいる可能性は低い、底をじっくりと釣ることがサイズアップへの最短距離であろう、ということでこのリグを選択した。また、私はスプリットショットやキャロライナのように、シンカーとワームが離れているリグも大好きである。
ワームはとにかく6インチというサイズ。でかバスの匂いプンプンである。
…先ほどの40cmUPをキャッチしたポイントへ戻り、リグを同じ場所へ落とす。
良型の反応が最も濃そうなのは、このポイントなのだが…。
ゆっくりとしたロッドワークを加える。…ロッドを立てながら、シンカーとフックまでのリーダーに全神経を集中させる。
湖底の状態は?シンカーに当たっているものは?ワームの位置は?リーダーは?テンションを保っているのか、弛んでいるのか?…バスは?
想像力もフル稼働させ、呼吸も大人しい。…来い…。
『コンッ!!』
来たっ!!…ラインを素早く巻き取り、大きなストロークでロッドを煽る!
よっし!…いい…サ…イ…ズ…では…
ない。
バスを寄せる内に、その大きさを徐々に確認する。
…
スタッガーが6インチということは、20cm弱といったサイズだろうか。キャストするだけでワクワクするワームなだけに、このサイズだと落胆も大きい。
いったい誰が想像できようか…。
哀愁漂う水面に目を落とし、一人納得する。
「バス釣りは…難しい」「相当活性が高いということで、むしろ喜ばしいこと」
そう簡単にはいかないものである。…気分を切り替えるため、ポイントを移動する。
続いて、減水で露わになったチャネル群が築く岬へ。
このフィールドでは、唯一の目視で確認できる、変化のあるポイントである。
普段は、小ワンドになっておりその奥には流れ込みが存在している。誰が見ても一級ポイント。丹念に攻める価値はあるはずだ。
岬を短冊状にカットするよう、ルアーを投入していく。
クランクやバイブレーション、今回はビッグミノーも投入してみる。
が、反応がない。
しばらく探ってみるが、ダメか…。当然、ワーム類も引いてみる。…しかし、結果は同様であった。
気付けば、午後5時を過ぎ、陽は陰り始めていた。
結局中流域では、大きな反応は得られず…港付近まで戻ってきていた。
少しは涼しくなったか…。ということは、トップを投げたくなる。
ゴソゴソと、タックルケースの中を探す。ペンシルでの反応は良かった。次なるルアーは…キラリと光る、アイバムシを発見!
すぐに結び換え、木陰になっているポイントへキャストする。
と、すぐに元気の良いバイトが!
予想されたサイズだが、やはりトップは楽しい。特に虫系ルアーは、バスがすっと寄ってきて、パクッと食べるその一部始終を観察できる。
どうやら、子バス達にスレている様子は全くない。おそらく、陸っぱりでも十分に楽しめたであろう。…再び入れ喰いの予感である。
おそらく、どのルアーを投げてもヒットするだろう。…が、このような場面でソフトルアーやスモラバを投げるつもりはない。
トップで喰わせ続け、その光景を楽しむ。…一年でも限られたシーズンでしか体験できない最高の瞬間である。
あとは、サイズだけなのだが…。
入れ喰い整備護岸地帯を後にし、再び上流を目指す。…夕刻のゴールデンタイムを、最上流で迎えたい。
また、40cmUPをキャッチしたエリアも上流…やはり、気になる。もう一度チェックしておきたい。
フィールドの光景は全く変わり映えしないが、時刻だけは常に変化している。もしかしたら…淡い期待を乗せ、スタッガー&ヘビキャロを撃って行く。
やはり中流域では出ないか…半ば諦めの雰囲気でキャストを繰り返す。
そして、間も無く40cmUPのヒットしたポイントへ。
バックウォーター部から、ほぼ垂直にカーブしたアウトベンド。かつ、岩盤エリアとは言えないが、ゴロタ石やオダが確認できるポイント。
来いっ…願いを込めてキャストする。…着水。
フォールは2秒ほどで完了。まずは、そのままポーズでバイトを待つ。
続いて、岸と平行に約3mラインをゆっくりと巻く。…止めては…巻く。
『コンコンッ!!』
来たっ!!午後6時20分。…待望のバイトが!!
『ガッ!!』
この時刻に、このリグ…渾身の力を込め、アワせる!!
よっし、バスだっ!!のった!…ん?
リーダー系のリグの特徴としては、そのリーダーの影響で、ジグ系よりも魚のダッシュが遅れる場合が多い。ヒット当初は大人しいファイトだったのに、近くに寄ってくると猛ダッシュへ変貌するということが、リーダー系では多いのである。
この時も確かにノリ始めは小さかった…ような…。
しかし、まさかこれ程とは想像もしなかった…。
…
よっし、このリグで獲れたことは…価値はあるだろう。
この5/0のフックのゲイブ幅+スダッガーの身幅を考慮すれば、むしろ驚くべき光景である。
今日はもう何も望むまい。夕刻のバックウォーターで、ペンシルをドッグウォークさせて帰ろう。
今日はそれで十分である。
バックウォーターにて、ボイルを確認後にキャスト。
間も無く引っ手繰るようなバイトがあり、現われたのはやはりアベレージ。
単純に数を伸ばそうとすればいくらでも伸びたかもしれない…しかし、求めるスタイルで大きな釣果を叩き出すのは難しい。
陽の色に染まった枯れた最上流部を後に、港へ向かう。
[フィッシング動画]
バス& 野池画像−野池116−photo gallary
バス画像−野池116
野池画像−野池116