野池119−釣行記−FishingTrip
野池情報−2008/08/24
気象・野池状況 |
|
天候 |
晴れ |
最高気温 |
34℃ |
風 |
弱風 |
平均水温 |
28℃ |
水質 |
中濁 |
basstank釣行記−2008/08/24−10:30〜16:00
本日は、一日休暇。
昨今の原油高の影響は、もちろん私にも直撃。かなり悩んだ挙句出した結論は…遠征。そして、その向かう先は…
全周2kmほどの小規模リザーバー。
8月も下旬に入り、秋の気配が…気温も若干下がり、バス釣りには最高のシーズンとなってきた。
しかし…暑い。水も…ない。一雨ごとに涼しくなっていくはずが、この地域でも雨すらまともに降っていない様子。
もうこの光景にも慣れてしまった…。
「痩せきったフィールド」=「スレているとは限らない」。プレッシャーが高いというのは間違っていないだろうが、そう判断するのは釣行を始めてみないとわからない。
それはこの夏、改めて思い知らされたことでもある。
さて…中流域を港とし、まずは、上流域へ船首を向ける。
周囲には、灰色の岸が広がっている。水の色と併せ、そこに生命感は全く感じない…。
岸の境界線では、辛うじて水中の様子を確認できるが、ベイトや求める姿は見えない。
「予想はされていたが…」
ビッグベイトを持ちながら反応を探っていると…次第にバックウォーターが見えてきた。…先行者だ。
減水により足場はあっても、水はほとんど動いていない様子。ここに固執する必要はないか…。陸っぱりの方の邪魔にならぬよう、早々に離れる。
「…どのポイントも厳しいか」
上流域を後にし、再び中流域へ。大きくカーブしているアウトベンドの岩盤地帯へ向かう。
「ここも水は良くないな…」
続いて撃っていくのは、7.5インチ、モンスターダーツホッグのテキサスリグ。
この圧倒的なボリューム、最高の存在感は、今日の水でも必ず武器になる。この場所と時間帯、プラグで喰わせる自信はない。垂直岩盤も多く確認できるため、それらを効率よく探っていきたい。
等々…理由はいくつかあるが、やはり最も大きな理由は…
楽しいから…ということである。
巻き物をグルグル、トップでウォーキング、フィネスでピンポイント…楽しいスタイルは多様に用意されているが、「デカワームを操る」というのも夢があってよいのではないだろうか。
少なくとも私の価値観の中では、デカワームに対する評価は極めて高い。 これに変わる楽しみは、なかなか見出せないかもしれない。もし、フィールドで同じくデカワームを手にしている方がいたら、思わず見入ってしまうだろう…。
キャストを繰り返す度に、押し寄せる期待感。
特に岩盤が目に映ると、その感情は倍増する。
周囲は、ほとんど垂直に落ちている岩盤エリア。足元は一気に7mほどまで落ちている。
そして、その中にポツンと、少し大きめの岩。その直下には同規模の岩が点在し、理想的な日陰も出来上がっているようだ。
ただし、このワームサイズ…果たして…。
『ゴンッ!!』
それは、岩陰に撃ち込み、着底後ワンアクション加えた直後だった。…いいアタリ!
『ガッ!!』
感情が一気に昂ぶり、思わずロッドが手の中で滑る。…が、問題なし。のった!
バスは、グーッと大きな円を描くように、重たく鈍い引きで走る。その感覚から判断されるサイズは…小さくない。
そして、その予感は突然のライズにより、確信に変わる。…やばい、来たッ!!モンスターダーツホッグで来たッ!!
その後のファイトは…まさに極上である。
やった!…最高に嬉しい、そして、楽しい。
釣行開始から30分。早々のバスに、私の喜びもさらに累乗される。
「このバスが出てしまっては止められないでしょ!」…一人、湖上で騒ぐ。
…ふぅっ。遠征した甲斐があったか…。バスをリリースし、大きな安堵感がやってくる。
「良かった…」
正直な感想であろう。…もう、この後は厳しい釣りになっても構わない。気軽に行こう。
引き続き、モンスターダーツホッグを撃って行く。
できれば、もうワンサイズ大きなバスを…。下流を目指すに従い、欲も少し出てきた。
…と、ほぼ港付近。今度は緩やかな傾斜の砂地で再びバイト!
『ガツンッ!』
ポーズ中に明確な、そして大きなアタリが…瞬間、アワセを入れる。
『ググッ…フッ…』
抜けたっ…残念。一瞬乗ったかと思われたが、喰いが浅かったか。
回収したワームを確認すると…先端のみ千切られていた。さらに、周囲には明らかにバスのものと思われる歯形が無数に…。
…残念。
立て続けのヒット、とそんなに上手くは行かないか…。
だが、いいヒントを与えてくれた。…ここまで、いろいろなルアーを試した訳ではないが、完全に当たったようだ。巨大クローワーム、ここで選択を変える必要は全くない。
事実、この後も何度かバイトを得る。…が、どれも乗りきらない。そのサイズが大きな原因だと考えることは容易だが、もう一本!…何とか獲りたい。
そして、3袋用意していたダーツホッグも徐々にストックが減っていった。
…ここで少し気分転換。
ハドルトラウト8インチ。…水質に合わせ、黒金のものを選択。
真昼間にただ巻きで喰わすのは難しいか…。ハドルトラウトをぶつける様なストラクチャーを、水面水中問わず探しながら、ダムサイトへと向かう。
…相変わらず生命感のない景観が続く。
いったいこのフィールドの何処に、ブラックバスが潜んでいるのか。いったいこのフィールドの何処に、7.5インチのワームをカミカミするようなブラックバスが潜んでいたのか…。
大きなクエスチョンマークと不安が頭の中を支配し始めていた。
…
反応がないまま、午後12時を迎えようとしていた。
スイムベイト以外にも、いろいろと放ってみるが、ほぼその結果は予想され…もちろん、反応は無い。…まいったな。
この状況で、何を投げるか…。
…!!
ジャバロン90のスプリットショットリグを用意していたところ、ボイルを発見。
すかさずその付近へキャストする。…喰った!
よっし!二本目!
サイズは25cmといったところか…お腹のコンディションは抜群だが。
岸際に着水後、そのまま底の形状に合わせながらカーブフォール。そのフォール中に、コンコンッとバイト発生。…やはり、子どもは元気ということか。
さて、本日の釣果は二本。内一本は40cmUP。もう満足して良い釣果だろうか…。
ダムサイトへ到着し、フィールドを下流から見上げる。
…。
まだまだ!これから最も暑い時間帯を迎えるが、関係ない。私の最も相性の良い時間帯を前に、フィールドを去る理由は無い。
今度は東側を流しながら、上っていこう。そして、最上流部へ入りなおしてみるか…。
ビッグベイトを中心に、西側よりも変化の少ない岸を探っていく。
これもまた、予想はされていたが…やはり反応は無い。
間も無く、バックウォーターへと到着。
…先行者はいない。水は…他のエリアより幾分良い様子か。
だが、魚影を確認することはできない。…気休めにトップウォーター、ウェイク系も放ってみるが、水面を起こすだけである。
んー。難しいな…。
再び中流、下流を目指すが、何も無い時間がただ過ぎていく。
ダメか…。
続いて、ダムサイトに程近いワンド。二本目を獲った場所からも距離はほとんど無い。また、閉ざされたスロープがあり、明らかに水深がないエリア。
…目を細めると、鯉だろうか。大きな魚影が底を賑わしている。
バスも居そうだが…さすがにこの水では、そこまでの魚影は確認できない。
どうか…。
ジャバロン90を外し、新たにタンクリグを装備したロッドを手にする。
そして、岸際から2mほど手前へキャスト…よしっ。
ゆっくりとしたロッドワークで、リグをスイースイーと泳がしていく。
…『コンコンコンッ!!』
ギル!?…と思うような小刻みで軽快なアタリ。スイミング中のタンクリグが何者かに襲われた。水深は…おそらく1mもない場所。
とりあえず、思いっきりアワせてみる。…乗った!…しかも、デカイ??
いいファイトである。走りにも伸びがあり、それを耐えることがまた楽しい。
…??
なにやら様子が…おかしい…。水深が無いところなのだが…水面へと一向に上がってこない。
そのまま足元まで寄せ、うっすらと魚影を確認すると…まさか!
…やはり。…鯉並に続く体力。
キャットフィッシュ…その愛らしいネーミングのイメージとはかけ離れた下アゴに、指を掛ける。
50cmUP!
…そういえば、バス狙いのリザーバーにおいて、ナマズをヒットさせたのは今回が始めての経験かもしれない。しかも、午後2時半という時刻に…。
バスが釣りたい…とは思っていたものの、ナマズも悪くないなと思わず表情が緩む。
いやいや、結構楽しい…。
ナマズ、楽しい!さらにこれがトップでのヒットだったなら、どんなに楽しいか…。 川でのトップゲームは、学生時代に夢中になったが…久しぶりのナマズにテンションも上がってしまう。
釣りの楽しさを決める要素として、「対象魚」の占める割合は、それほど高くないことを改めて実感する。
さて…もう、満足か。
今日はいい釣りが出来たのではないか…。8割の満足感を得て、「今日は早めに帰ろうか」と考え始める。
…しかし、その後、再びモンスターダーツホッグを手に取り、岩盤壁を中心に探っていくと…
『ガツンッ!!』 『ゴンッ!!』
夢一杯の巨大なバイト、そして、確信的なバイトが数回発生。が、結局どれも乗せられず、ラインの先には無惨なワームの姿が…。
「バイトからアワセまでかなり待っているんだけどな…」「ラインが走るのをしっかりと見届けているんだけどな…」
「単純にアワセが下手か…」「単純にワームがデカ過ぎるか…」
自ら慰めつつ、自虐しつつ…気付けば、午後3時を過ぎ、帰宅時間が迫っていた。
「また絶対に、バイトはあるはず…」
私は一度バイトを見失うと、ストレスが溜まってしまい、釣行時間もつい延長してしまう。
そして…本日、最も反応の多い中流域のカーブ、外側。さらに岩場が絡むエリア。
「こうなったら…」「なんとか釣りたい…」
ラストチャンスになるだろうか。必死になった私は、フロリダリグを手にしていた。
本来フロリダリグとは、そのスナッグレス性の高さから、対超ヘビーカバー用のリグと位置づけられている。1oz〜のシンカーを纏うことで、羽毛布団のようなウィードや迷宮並みのレイダウン奥を攻略する際に重宝されるリグである。
しかし私は、対超ヘビーカバーというだけでなく、このような岩場でこそフロリダ本来の強みが発揮されるのではないかと考える。その一番の理由は、シンカーがワームに直結している点で、シンカーの変化がよりダイレクトにワームへと伝達されるからである。つまり、ジグ系統と同様の強みが、フロリダにも備わっているのである。
底ワーミングのアクション基本となるのはやはりシンカーであり、その役割は何も水深を獲ることだけではない。常に、シンカーの位置と動きをイメージする必要がある。
テキサスリグと比較されることがあるが、テキサスも非の打ちどころがないリグではある。ただし、テキサス(シンカー止含む)では、フロリダほどシンカーの動きがダイレクトにワームに伝わっている、とは言えない。
フロリダリグはシンカーと共にキビキビと、テキサスはシンカーに追従しながらフワフワと…というイメージになるだろうか。つまり、フロリダの方がシンカーとの一体感が増し、不自然さは消え、さらにリアクションを狙い易いということである。この点が活きるのは、超ヘビーカバー攻略だけではなく、「岩底ズル引き、ポップ、スイミング」、そして、「スレている」、「活性が低い(特に冬場)」という場面も入るだろう。
もちろん、どのような状況でもフロリダが有効ということではない。テキサスの方が、バスにとっては自然で、魅力的に映る場面も多いだろう。この点は、常に研究が必須である。
そして…
このバスが、その一つの答えとなるだろうか。
岩肌の感触を感じながら、底を擦るようにスイミング。そして突然のフォール。そしてポーズ…
『コンッ!!』
高らかに響く爽快なアタリが待っていた。
水深は3〜4mライン。おそらく、フォールし着底した後も、シンカーの姿勢変化やわずかな湖流により、ワームは微小な振動を自己発生していたであろう。
このバスは、その光景を待ち望んでいたのかもしれない。
私は、バス釣りの難しい理論などわからない。
どの竿が良い、どのリールが良い、どのルアーが良い、どこにバスはいるのか、どうすればバスが釣れるのか、など実践と考察をする度に答えを失う。
いや、経験を積みながら、ゆっくりと学んでいこう。
所詮、自己満足の世界。そして、趣味の世界。と思っていては、上達はないのかもしれない。 自分の人生を豊かにするためにも、答えを求めながらロッドを振ることが重要なのであろう。
それだけで、さらに楽しいものになるのではないだろうか。
…午後4時、帰港。
ゴールデンタイムを前に、港付近では多くの陸っぱりバサーで賑っていた。
片付けとともに、いつもの様に周囲のゴミを拾う。
ゴミを拾おうとしているバサーの姿は未だ少ないが、これも一つの活動か…。
「釣れますか?」と、ゴミ袋片手に他のバサーと談笑する。
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