basstank-野池ブラックバス釣行記

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basstank−野池ブラックバス釣行記−野池130

野池130−釣行記−FishingTrip

野池情報−2008/11/16

basstank−野池130    basstank−野池130
気象・野池状況
天候
曇り
最高気温
18℃
微風
平均水温
14℃
水質
少濁

basstank釣行記−2008/11/16−11:00〜16:00

   土日両日とも休み…最高である。

   日曜日の今日、もちろん向かうはバス釣りへ。野池…私の大好きな場所である。

basstank−野池130

   到着したのは午前11時前、先行者は終日なし。本日は、まるで景勝地のような場所を独り占めである。

   雲の量と色が多少気になるが、天候は持ちそうだ。風が無ければ、特に寒さは感じない。

   さて…一夜明けても、昨日の釣り(野池129)が、やはり頭に残っている。バスの歯により痛んだ掌の傷は、自発的な痛みこそ生まないものの、無理をすれば、当然のように激しく怒る。

   今日は、単純に楽しめれば良いか。

   今日の釣果はどうあれ、月曜日からの仕事は間違いなく頑張れそうだ。…同職場の皆さん、私、来週は良い仕事しますよ。

   …

basstank−野池130

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   そして、手早く出航準備を終え、水面へ。

   午前11時を過ぎ、遅めの朝食、早めの昼食を頂く。

   これまた、恐るべしコンビニ弁当。おかず達は光輝き、その期待を裏切らない美味が口いっぱいに広がる。これも野池マジックの為せる業か…。

   最後に残しておいた海老天と同時に、残りの白飯を口へかきこむ。最高のクライマックスを迎えるが、食事の終わりはとても名残惜しい…。

   よっし!…喉を通る冷たいお茶により、ようやくスイッチが入る。

   曇り空と紅葉。その空間を見つめるのも、より正確な状況判断への道。決して観光に来たつもりはない。低プレッシャー下なら、なおさらそのチャンスを逃すわけにはいかない。

   さぁ…どこから撃っていくか。…何から撃っていくか。

   その釣り場におけるファーストキャストは、どの釣り人にとっても楽しいものであるに違いない。最初にルアーを届ける場所と、最初に手にするルアーを選ぶ…この時私は、前夜祭に似た感情が湧く。釣りと言う場面の中で、最も楽しい瞬間の一つである。

   …なんて釣りは楽しいんだろう。

   「釣り」というものに出会えた私は、幸せものである。…と、勝手に、山奥の晩秋野池で、一人、意味も無く瞑想する。…野池を何も知らずに通りがかった人がいたなら、危険視されても仕方が無い。

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   よっし。…決まった。デプスのカスカベル。

   あれこれ悩んだ挙句…結局、ディープクランキングに落ち着く。

   この秋、私の”好きな”野池パターンとしてある程度確立してきたのが、クランクで様子を見ながら、ホグ系でフォローを入れるというもの。

   クランクで出れば良し、バスの居場所がわかれば良し。キャッチまで至らなければ、手堅い釣りで。あるいは時間帯を変えて…。

   それを、「基本に忠実だ」という人もいれば、「ハードルアーを投げ倒せ、ソフトルアーに逃げるのか」という人もいるのだろう。

   私は釣りとは、自分自身が楽しければ、たったそれだけで良いと考えている。

   バス釣りが大好きでトーナメントへ参戦するような人もいれば、それを歓迎できないヘラ釣り好きの人もいる。また、野池やダムの釣りに一切魅力を感じず、ひたすら渓流や河川へ向かう人もいる。あるいは、淡水の釣りに飽き、海水の釣りへシフトする人もいる。その逆もまた同様である。さらに、外洋や異国での釣行を愛する人も多いだろう。そして、ある魚に固執することなく、淡水から海水まで魚種を問わず、幅広い分野で楽しむ釣り人も少なくないはずだ。素晴らしいことである。

   しかし、他人の釣りを否定する人は残念ながら、確かに存在する。

   「ソフトで釣るなら、餌で釣れ」

   「ハードでしか釣らないのは、器用なことができないからだ」

   「トップ以外はルアーフィッシングではない」

   バスフィッシングという、ごくごく限られたカテゴリーの中で、他人のスタイル、ある一つのスタイルを否定し合うことほど、愚かなことはないだろう。人が人の釣りをどうこう言うことは、自らを辱めているのと同義ではないだろうか。ただし、「だからこそ、新たな用具や釣法などが議論、開発され、あらゆる事象は発展してきた」と言われれば、その意見に反論することは難しいが…。

   他人を攻撃し、自身を守ろうとする人間の本質から逃れるのは簡単ではない。しかし、そうは絶対になりたくない、と願うのは私だけであろうか。己が己の釣りをどう思うか、これに思考を合わせて初めて意味を生む。「他」を受け入れ、理解し、認める姿勢は、バス釣りの場面でも備えておきたいものである。

   価値観と楽しみ方は、人様々。だからこそ釣りの世界は奥深く…おもしろい。

   …以前私が考えていたこと、耳にしたことをなぜか今ふと思い出した。

   …

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   新しい釣りにもチャレンジしたいが、一定の上達も確保したい。ディープクランクを引き倒す…今シーズンもそこから見えてくるものはあるだろう。それは一度や二度、1シーズンや2シーズン経験したからといって、すぐに得られるものではないはずだ。

   中途半端にあれこれ手を出してみる。その旺盛な好奇心は結構だが、ある程度の自制も必要だろう。今すべきことは何か。次シーズンでは、釣り人としてどのようなレベルに在りたいのか。

   簡単ではない思考だが、それらを意識し続けることを心がけたい。

   ロッドは、先端のくい込みが良くバットが強靭な7フィート以上のロングロッド。ラインはフロロ16ポンドで、ギヤ比5のリールでゆっくりと巻き続ける。…いつも通りの釣りを楽しむ。

   このフィールドのショアラインのほとんどは急深であり、目立った障害物はない。

   バスが付きそうなものと言えば、底に点在する倒木やオダ程度。…ラインは、12ポンドほどでも十分か。時折障害物を捕らえる感覚に神経を尖らせながら、巻き続ける。

   …一通り探りきったか。オープンエリアを含め、バスが通りそうなポイントも引いてみたが、反応はない。ミッドクランクも放ち、立ち木等へ当てながらリアクションを狙ってみたり、カラーチェンジしてみたりもしたが、結果は栄えない。

   バイブレーション、スピナーベイトのデッドリトリーブでもしてみるか、それとも…

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   もう、私はこのワームが大好きである。

   ジャッカル製モンスターダーツホッグ。巨大過ぎる体を持つために、多くのアングラーに敬遠され、釣具店でいつも売れ残ってしまっている…この上ない宝。

   私は、君を信じているよ。

   ハマれば、爆発的釣果を叩き出すモンスターワーム。その潜在能力は計り知れない。これは野池でも十分通用するアイテムであり、最高の夢を持つツール。でかバスがこの本体を吸い込む瞬間を想像しただけでも身震いしてしまう。…すっかり、その魅力に虜となってしまった。

   …午後2時半。私のもう一つの釣りが始まる。

   基本アクションは、リフト&フォール。ただし、いつも通りに極めてスローなテンポを心がける。これから最高のリグと共に、さらにのんびりとした時間を過ごせると思うと、キャストごとに表情も和らぐ。

   超次元の集魚力と、実生物よりも優れた誘惑力。それらに対する私の信頼は、何よりも厚い。

   カラーもいろいろと試してみる。…少し濁りの入った水質、また、ディープまで落としていくなら、シルエットが明瞭に映るものも良いだろう。

   そして…新たな色がバスの嗜好と一致したのか、この後バイトが連続して発生する。

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   しかし…ファイトは一瞬で終焉を迎えてしまう。

   明らかなバイトと共に、傷ついたモンスターダーツホッグを回収する。…これが当たりカラーか。

   岸際の倒木群を攻めていた時のバイトであったが…どれも喰いが浅く、フッキングまで至らないようだ。だだ、バスに喰い気があるのは間違いないだろう。

   …

   惜しいな…。引き続きテキサスリグを放っていくが、ここで岸周りは一通り撃ち尽くしてしまい、狙いをオープンエリアへ移すことにした。

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   場所は、野池の中心部。この広いフィールドでは、なかなか狙いにくいエリアである。水深は7〜8mの岩盤底で、10m四方程のフラットを形成している。

   風は無く、水も停滞している様子だ…一見、生命感はない。しかし、本流の通る箇所であり、倒木等も複雑に沈み、バスにとっては最高のリゾート地となっているはず。

   果たして…

   …

   ロングキャストの後、ラインを送り込みながら着底を待つ。…着いた。

   さて、バカンス中のバスは何処か…。堅いロッドの先端から伝わってくる情報を基に、リグが通っている場所の想像図を脳裏に描く。

   ラインの沈みと静止する様子からは、やはり倒木群が絡んでいると思われる。

   …

   『ガンガンッ!!』

   フォール中に、決定的バイト。瞬間…深場から一気にシャローへ引き上げようとする程のフルパワーで、フッキングへ持ち込む。

   『ガッ!!…グッグッ…ふっ』

   抜けた…。

   アドレナリンは放出され続けているが、すぐさま絶望が確定してしまったことで、脳が混乱する。その時のリグ回収速度は、なぜか異常に早い。

   ここでもダメか…。

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   1/2oz、シンカーが重過ぎるのか…ある程度のスナッグレス効果と、リアクション効果を求め、シンカー止めも用いているが…。おそらく、裏目に出ているのだろう。

   軽くするか…いや、このシンカーだからこそ反応があるとも考えられる。この重量を維持しつつ、巨大ワームを吸い込ませるには…ここでようやく応急処置。

   それは非常に簡単にできるもの。シンカー止めを、フックとシンカーの長さの分だけ離すのである。つまり、バスにノーシンカーの状態でワームを吸引させようと狙うものである。

   これは、バスがリグを吸引する際に、シンカーの重みがフッキングの妨げになっているものと考えられる場合、特に有効な方法である。ただし、重量のあるシンカーには、障害物突破性能、リアクション効果や低重サウンド効果等の恩恵がある。これらの消滅を最小限に留めるには、フック長+シンカー長というものがベストであり、限界であろう。

   さて…これならどうか。

   再び、あの決定的バイトを探す。

   …水深は8m。深場の釣りは、シャローの早い展開の釣り以上に楽しい。私は、ネチネチと釣るスタイルも特に苦とならない。むしろこちらの方が私にとっては、夢と確率において長けているかもしれない。

   でかワームでネチ釣り。…鯉の吸い込み釣りに似た、あのワクワク感が甦る。

   …

   リフト中には、枝や幹にぶつかる感触を得ながら、それらを乗り越える。…フォール…着底。

   ステイ。

   いち……に……さ…

   『ゴンッ』

   アタった…。呼吸を整え…ラインを確認し…アワせる。

   『ガッ!!…ドンッ!』

   フッキングした瞬間、大爆発が起こった。

   激しい衝撃。猛烈なダッシュ。水の奥深くで、バスが大きく身を捻る。…最高の重量感が伝わってくる。逃して堪るか!ロッド全体でしっかりとバスの体重を支えながら、慎重にバスを寄せる。

   『ミリッ…ミリッ…』

   スプール内で20ポンドラインが軋み、刺激的な演奏が耳に届く。

   そして、バスは次第に近付き…激しく水面を割る。さらに、水中へ斜めに走って消えていくが、それを受け止め…

   私の手はバスのアゴを掴む。

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   やった!フッキングの様子も大満足。読み通り、上手くワームが吸い込まれたのだろう。

   それにしても…でかい。太い。これは、でかバスと言っても良いバスではないだろうか。

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   何というコンディションだろう。…ディープから引きずり出したと言っても、このお腹の張りは異常である。

   その体格は、野池モンスター級。まるでプリスポーンのメスのようだ。…午後3時、ロッドを振り続けようやく出会えたのは、最高のバス。

   リリースしようとしても、浮き袋が膨張し、なかなか泳ぎ出せない様子。潜ろうとしても、尾ビレが宙で空振りしている。

   …その巨体に関わらず、なんだか笑える光景である。

   エラに水を送りながら、しっかりと潜り始める様子が認められるまで、体力の回復を待つ。

   写真撮影に付き合せて大変申し訳ない。そして、ありがとう。…異常に親近感が湧く。別れの時が近付く…本当に寂しい。

   そっと、バスを水面下へ送り出し、雄大に深海へ帰還する様を見送る。

   そして、バスの姿が完全に見えなくなると同時に…達成感が押し寄せてくる。

   「ふー、やった」

   息をつき、見上げるこのときの空が、人生を送る上で最も美しく見える。

   …

   バス釣りは最高である。…復習してみるが、やはり、ディープから引きずり出す一本には特別な感情と面白みがある。これまた、やめられない極上の釣りである。

   「ディープ専門もありだな…」と、また都合の良い発想も芽生えてしまう。…調子に乗るなと、自制しようとしても、気付かずに口元が緩む。

   さて…、そろそろ引き上げるか。

   その後、30分ほどロッドを振ってみたが、反応はなくなり…気温も急激に落ちてきた。

   最近は日が落ちるのも早い。午後5時を過ぎれば、山奥では辺りは暗黒となる。もう一本と意気込んではいたが…午後4時、早めの帰港を決意した。

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   …恒例のゴミ拾い。釣行中にもショアラインのゴミを拾っているため、船上はいつもゴミだらけ…。それらをまとめ、港周辺も腰を曲げて拾っていく。

   また嬉しいことか、通っているフィールドでは最近、目立ったゴミが少なくなってきたように感じる。…単純に、私が拾いきり、季節柄ゴミ放置バサーが来なくなっただけかもしれないが、他のバザーもゴミを拾ってくれているものと信じたい。

   …フィールドに感謝。

   楽しませていただいていることを強く自覚すれば、バスへの道も近くなるかもしれない。

   いいバスと出会える、景観が良い→再び釣行に訪れたい、大切にしたい→釣り禁止になってほしくない→できる範囲でゴミを拾っておこう

   私がゴミを意識しだした理由は単純である。

   フィールドに愛着が湧く→季節ごとの生態や地形、水質の本格的分析を行うようなる→他フィールドでも共通する要素は必ずあり、それは上達への重要な鍵となる

   ゴミを拾えば、いいバスに出会える。

   この思想は極めて怪しいのかもしれないが、たった一人にでも伝われば、私が訴え続ける意味はあるのかもしれない。

[フィッシング動画]

 

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バス画像−野池130

  ブラックバス1匹目(サイズ51cm)
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