野池138−釣行記−FishingTrip
野池情報−2009/03/20
気象・野池状況 |
|
天候 |
晴れ時々曇り |
最高気温 |
16℃ |
風 |
中風 |
平均水温 |
12℃ |
水質 |
良好 |
basstank釣行記−2008/03/20−10:30〜12:00
本日訪れたのは、初めてのフィールド。全周500mほどの中規模野池。
到着したのは、午前10時半。この場所は、以前からその存在を知っており、多数のバサーを見かけていた。
一度は釣りをしてみたいな、と思っていた場所。
午後からの個人的な用事の前に、短時間のお気軽陸っぱりである。
…現場に着き、急いでタックルを用意する。やはり、初めてのフィールドでは、気分が踊る。
さて…
足場は多く、ほぼ一周まるまる陸っぱり可能のようだ。
この点からも人気が高いのだろう。この日も数人のバサーで賑わっている。
また、風は多少あるものの晴天。水質はクリア。…人為的なものも含め、このフィールドのフィッシングプレッシャーは相当高そうだ。
意気込んではいるが、はたして釣果は、期待できるだろうか。
…
投げるのは何が良いだろう…。
周囲を見渡す限り、他のバサーが手にしているのはスピニングタックルばかり。決して広くはないこの場所に生きるバス達は、おそらく、小さく動くものに対しては、相当な学習を積んでいることだろう。
このフィールドのバスが、未だ目にしたことがないもの…。
所謂、「スレている」フィールドでは、私の場合、その考え方が基本となる。ルアーを小さく小さく、軽く軽く。あるいは、フィールドのベイトに合わせて…それらの考え方はもちろん正しい。しかし私は、ライトリグやマッチザベイト、ザサイズなものよりも、その場所のバスにとって「未知」のルアーの持つ力の方が大きいのでは、と考えることが多い。特に、釣り人の多いフィールドでは。
そう思考を向ければ、自然と選び出すものは限られてくる。
さて…
まずは、護岸から2mほど距離を取り、足元から探っていく。
釣り人の密度が低い方を目指しながら、とりあえずピッチングで次々と撃っていく。
初めてのフィールドで湖底の様子もまだまだ不明。そして、目立つストラクチャーも少ない。
貴重なポイントの岸周り。
…水際から距離を取って、慎重に探っていく。
短いキャストから、着底を待つ。そして着底後、スローなリフト&フォールでバイトを待つ。
『クン…。クンクンッ。』
ランダムなリズムで、ワームに生命感を宿し、バスの第六感を刺激するよう狙う。
…
『グンッ!!』
バイトだ。
リフト&フォールを繰り返していたところ、根掛かりとは明らかに異なる、ロッドを押さえ込むようなアタリ。
『ガッ!!』
瞬間、アワせる。と、同時に、ロッドがグラデーションがかった曲線を描き、魚の重みが手を支配する。
…この釣り、やはり最高である。
しかし、ワームがあのサイズだけに、大型を期待してしまうが…
駄目か…簡単に寄ってきてしまう。
よっし!…このフィールドでは、アベレージサイズと言ったところか。
それにしても、あまりにも大きすぎるワームサイズ。口からこぼれようとしている。…フッキングの様子を見る限り、一応、本体を口に含んだ後のバイトであったと思われるが。
…とりあえず、嬉しい一本。その美しい体色も、私の心を打つ。
私の考えは間違っていなかったようだ。
…
まだまだ、出そうな雰囲気。水温も上昇傾向にあり、こうなれば春の釣りを満喫するしかない。
…再び、足元を撃ちながら、ポイントを巡っていく。
…
そして、人の足が及ばない、オーバーハングエリアへ。ほぼ全周が陸っぱりスペースのこの釣り場では、貴重なポイントの一つである。
…シャロークランクを、岸と平行に投げ、高速巻きでもしたいシチュエーション。
とりあえず、対岸に届くほどのロングキャストで、先ほどと同じワームを放ち、丁寧に探ってみる。
…どうか。
…
何の音沙汰もなく、ワームは顔を見せる。そう簡単には出ないか。
そこで、ルアーをクランクベイトやミノーに変え、同コースを通す…が、結果は同じであった。
ルアーローテーションの順番を間違えたり、いろいろ浮気したり…バスとの出会いはますます遠ざかっていくこととなる。私の悪い癖だとは自覚しているのだが…。
その後、同足場でしばらく探ってみたが反応はなく、歩いてみたいエリアもほぼ撃ち尽くしてしまった。
んー。難しい。
…
ここからは、狙いをオープンエリア。そして、ルアーも変更する。
車に一端戻り、ロッドを置き直す。手にするのは、スピニングタックル。…タンクリグで、最終ラウンドを戦うことにした。
あと一本…残された時間を考慮した上で、なんとかもう一本。その執着から、タンクリグに頼る…結局は、こういうことか。
…
ただし、無謀に打ち続ける訳ではなく、水深や底の構成物、湖流を把握しながら、可能な限りそれらのデータを脳に保存していく。
「足場もいいし、バスは綺麗だし…」
ここは、再び訪れたいフィールドである。次回は、もっと良い釣りをしよう。そのような考えに至り、最終的には、今後の釣行スケジュールの中に含む候補となった。
…
どこまでも…願いを込め、リグをフルキャスト。着底までの時間をカウントすると、水深は4mジャストといったところか。こちらの岸はどうやら遠浅と言っても良い地形のようだ。
そして、シンカーで底を感じながら、ズル引いてくる。
ゆっくりと。
障害物に当たれれば、しっかりとロッドで聞き、その周辺でシェイクやポーズを繰り返す。
…たまには、こういう釣りもいいだろう。
…
また、イレギュラーなリフト&フォールも忘れない。ここでは、中層を泳がすという演出は入れず、底付近で戯れる「何か」を演じる。
さぁ、喰え。手元から発する強烈な戦意をなるべく抑えながらも、意識したアクションをロッドに乗せていく。
…
『グングンッ!!』
来たっ!!
『グーッ、ギーッ!!』
長いストロークのアワセの後、スピニングリールのドラグ機能が、ラインテンションを完全に操る。…浮いて釣るよりも、こちらの方が楽しいか。
遙か遠方から始まったファイトは、長時間のバスとの遊戯を与えてくれる。
これがまた楽しい。
そして、良型。…ドラグが走っていると言っても、明らかにバスは力強い。なかなか、バスとの距離が縮まらないことも、今では喜びとなる。
時間をかけてバスを弱らす。決して無理をせず、バスが走れば、ロッドを少し立てながらラインを送ってやる。
…
バイトから5分間くらいだろうか…。
足元に寄ったバスが完全に戦意を失うまで、ランディングを待った。
やったっ!!40cmUP。
このサイズは嬉しい。スポーニングに関わっていると判断される要素はまだ確認できないが…コンディション、体色も、ともに美しい。
また、遠方でのアワセだったが、フッキングも問題なく、固すぎず、軟らかすぎず…理想的なところに刺さっている。
やった…言葉の見つからない感情。バスの魚体を眺めながら、その感情の正体を見つけようと努める。
ライトリグも楽しいよ…。
そして、目を未知のオープンエリアに向ける。ここからは、まだまだ大きな可能性を感じる。時間があれば、じっくりと楽しみたいが…。
…
その後間もなく、タイムアップ。
正午を迎え、フィールドを後にした。
バス& 野池画像−野池138−photo gallary
バス画像−野池138
野池画像−野池138